こんにちは、稲垣友仁です。
ゴールデンウィークが終わりました。今日から出勤という方も多く見えると思います。
前回5月3日の号外メルマガで、『成功させる習慣化のポイント」新しい習慣の始め方』を紹介させていただきました。
この時期は、自分自身の周辺の整理や習慣を整えることは、とてもいいタイミングだということで。
習慣を始める3つのポイント
1、正しい情報を得る
2、小さな習慣にする
3、定期的に振り返る
を紹介しました。
そして、今日からそれらをスタートという方も見えると思います。
そのような中で、習慣化を始めてから重要になってくるポイントがあります。
今日は、それをお伝えしたいと思います。
どんな習慣を始めたいか?
何人かにリサーチしたところ、多くの方が上げられたのが、「ダイエット」についての習慣です。
ダイエットは、「運動」と「食事」についての習慣がテーマになることが多いです。
私も、ダイエットについては、2度ほど成功しました。
しかし、その時の体重より今は太っていますし、私の個人的なリサーチでいくと、私の周りにいるダイエットを成功したという90%の方が、その後また太るという現実を見て、私はダイエットだけを目標に、何かをすることは辞めました。
そう思っていたら、下記の文章に出会いました。
下記は、『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』 マーティン・セリグマン
ディスカヴァー・トゥエンティワンからの抜粋です。
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ほとんどのダイエットが詐欺だ。アメリカでは、昨年度で590億ドルの詐欺が計上されている。
ベストセラーに載っているどんなダイエット本を試して見ても、1ヶ月間で現在の体重の5%の体重なら落とせる。
問題は、私がちょうどそうなったように、80%から95%の人にとって、その後3年から5年の間に、減らした分の全体重か、それ以上の体重が再び増えてしまうことだ。
ダイエットをすることで、痩せられるが、たいていはただ一時的に痩せるだけだ。
ダイエットによって健康になることもない。私たちのほどんどがダイエットを続けられないからだ。
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運動は死亡リスクを下げるものの、痩せるにはほとんど役に立たない。
積極的に運動する人でも平均体重のわずか2kgほどしか痩せない。
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と、一部抜粋なので、ちょっと語弊もあると思いますが、筆者はポジティブ心理学の権威者で、心理学に限らず、医療や教育にも深く研究に関わっている方です。
では、どうしたらいいのか、また、この本からの抜粋です。
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私はインターネット上で、万歩計をつけた歩行者による同好会を立ち上げた。
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私たちは、毎晩、その日歩いた歩数をお互いに正確に報告し合う。
1万歩以下の日は、1日が失敗に終わったような感じがする。
寝る前に、たった9000歩しか歩いていないことに気づくと、私は外に出て1ブロック歩いてから報告するようにしている。
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私はこのようなインターネット同好会が人の命を救う一つの新しい手法であると思っている。
私は2009年の新年の抱負を立てた。1日平均1万3700歩、1年で500万歩歩くというものだ。
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1日何歩歩くかという目標を立てて、筆者はそれを仲間と楽しんで取り組んだということです。
そのことによって健康も実感できているようです。
結果的に、2年間で7kg痩せて、取り組みを継続しているそうです。
ダイエットを目標にした運動は、多くが続いていないように思います。
それは、増えたり減ったりするからです。
減るとやる気になりますが、増えると一気にモチベーションダウンするからです。
ですので、健康的に問題があるか、仕事など太ってはいけない環境にいる方以外は、続けるモチベーションが見つからないと思います。
それよりも、何かを楽しんでやった結果、ダイエットにもなったという習慣を取り入れられるといいようです。
後、人と一緒にやるということですね。
続ける仕組みとして、人を巻き込むという方法は、私たち人間にとっては最強の仕組みです。
習慣自体を楽しんで行えたり、やらざるおえない構造にするということが一番大切なポイントです。
ぜひ、習慣をこれから取り入れる方は、参考にしてみて下さい。
参考文献
『ポジティブ心理学の挑戦 “幸福”から“持続的幸福”へ』
マーティン・セリグマン ディスカヴァー・トゥエンティワン
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