おはようございます。稲垣友仁です。
組織にコーチングを取りれることで「離職率が下がる」ということはよくあります。
これは、上司がコーチングを学ぶことで部下との関わりの質が変わることや、互いに聞き合う風土ができることで、組織の雰囲気が良くなって行くことなどが理由にあるかと思います。
そう行った間接的にじわじわ行く面と、あと直接的な面もあります。
共創コーチングを学んでいる方々と話していると、
「会社をやめようと思っていた社員がコーチングを受けることで、会社を辞めることが回避された。」
という話は非常に多く聞きます。
これは、外部コーチの立場として関わる場合と、上司の立場として関わる場合の両方ともあります。
コーチングを学んでいる方は、「辞めたい」と行ってきた社員さんに、最初から「辞めるな」
とは言いません。
まずは「やめたい」理由を聞きながら整理して行きます。
ここまでは、普通の方々と変わらないかもしれません。
理由とセットで聞くのが、「あなたの理想はどうなることなのか?」という質問です。
私の経験では、この質問が決め手となることが
結構あると思います。
辞めたい人の半分以上は、強い理想を持っていることが多い。
よりよくなりたいと思うからチェンジを願っているのです。
多くの方が、「次にどんな仕事をするのか?」
は聞くと思います。辞めてどうするのかということですね。
そうではなく、本来、この会社で自分がどうなることが理想だったのかを聞くのです。
その理想を聞いて行くと、今すぐにでもできることが結構多いことに気づいていきます。
実は、会社でこういうことがしたかった、こういうことを実現したい・・・など話をしていき
ます。
そういうことを話して行くうちに、自分自身の課題に気づいて行くようです。
その課題は、次の現場に行っても、同じことが起こることがシミュレーションするとわかって
きます。
最初から辞めるのを決めている、次の職場を決めてしまっている方に対しては難しいのですが、早い段階であれば思いとどまることが多いように思います。
上記のプロセスで、特に自分自身の課題に気づいて思いとどまった方は、仕事に対する思いが
強く、後に大成して行くことがよくあります。
「あなたはこの会社で何をしたいのか?何を実現したいのか?」
上司としては、部下のこの想いを実現させてあげられる人になりたいですね。