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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子記事一覧

言い訳を止める方法

 

会社を複数経営している友人から聞いた話です。
彼の部下に、シングルマザーのAさんという部下がいました。

Aさんは日中は4歳の娘を保育園に預けたり、
時にはお母さんの手を借りながら働いていました。

しかし、その会社はベンチャー企業だったので、
やろうと思えば仕事はたくさんあります。
Aさんは仕事に携わる時間が徐々に長くなってきました。
そんなある日、
Aさんのお父さんから社長に電話がかかってきたのです。
「社長はお前か!うちの娘を遅くまで働かせて何を考えているのか!!」
と、すごい剣幕で怒ってきたそうです。
とりあえず、その場は平謝りをし、次の日。

社長とAさんは話をしました。
普通であれば、もっと早く帰れる対策を考えたり、
働き方改善などを話し合うでしょう。

でも、社長は違いました。

「Aさん、もしかして君はお父さんに
「社長にやれって言われた仕事が終わらなかった」って言ってない?
なぜなら、君は帰る時いつも僕に
「子供の迎えに行かなければいけないので帰ります」
「お父さんがうるさいので帰ります」と言って帰っていくよ。
つまり、君の言葉にはいつも「言い訳」がついている。
君は自分の行動を誰かのせいにしている。
「そうしたら、「せい」にされた者同士、僕とお父さんの仲が悪くなるのは当たり前だよね。」
「僕の前では言い訳をしなくていい。
子供の迎えに行きたければ、行きたいので帰りますと言えばいい。
でも、本当は君はどうしたいの?」

すると、Aさんは、

「もっと働きたい。
今は色々なことができそうな気がする。
自分もここでチャレンジしたい。
だからもっと働きたい。」

と言いました。
そこで、社長は

「じゃ、言い訳を言うのではなく「働きたい」という意志をお父さんに言う必要があるよね。」

と言って話が終わったそうです。
それから、Aさんの働き方は変わりました。
仕事に意志が加わり、思考錯誤しながらも職場に新しいことを打ち出すようになりました。
今まで以上に家族との関わりも大事にするようになりました。
そして、その時から10数年が経ち、
今、Aさんは、自分で立ち上げた新規事業で部長をやるまでになっています。
意志を出すこと。
それも、心の奥深くにある「真実の意志」を出せたら何かが変わります。

実際にコーチングをしていても、「真実の意志」にぶち当たった時は、
二人の間の空気感が変わります。
それくらい、「真実の意志」にはパワーと情熱があるのですね。

 

A teacher telling a student off

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