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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

社員の生産性を高める【コラム】

engineer draws hybrid power system,combine multiple sources diagram

おはようございます。稲垣友仁です。

最近、「組織の生産性」というテーマで、ブログ
やFacebookなどで紹介されるリンクが増えている
記事があります。
それは・・・
『グーグルが突きとめた!社員の「生産性」を
高める唯一の方法はこうだ』(現代ビジネス?より)

→ http://gendai.ismedia.jp/articles/-/48137

この記事は、紹介されている方が多かったので、
すでにご存じの方もいるかもしれませんが、上記
のページで掲載されているものを、トピックスと
して紹介させていただきます。
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・たとえば一つのチーム内で誰か一人だけ喋りま
くって、他のチームメイトがほとんど黙り込んで
いるチームは失敗する。
・逆に(途中で遮られるかどうかは別にして)
チームメイト全員がほぼ同じ時間だけ発言する
チームは成功するという。
・それは暗黙のルールとして、そのような決まり
を押し付けるのではなく、むしろ、自然にそう
なるような雰囲気が、チーム内で醸成されること
が重要なのだという。
・つまり「こんなことを言ったらチームメイト
から馬鹿にされないだろうか」、あるいは、
「リーダーから叱られないだろうか」といった
不安を、チームのメンバーから払拭する。
・心理学の専門用語では「心理的安全性
(psychological safety)」と呼ばれる安らかな
雰囲気をチーム内に育めるかどうかが、成功の
鍵なのだという。
・社員一人ひとりが会社で本来の自分をさらけ
出すことができること、そして、それを受け入れ
るための「心理的安全性」、つまり他者への心遣い
や共感、理解力を醸成する
ことが、間接的にではあるが、チームの生産性を
高めることにつながる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ということです。

上記をまとめると、「心理的安全性がチームの
生産性を高めることになる。」ということですが、
ここで大事なワードは、
⇒「会社で本来の自分をさらけ出すことができる
環境(雰囲気)を創ること」

が、もっとも重要な点かと、私は思います。

組織では、安心感だけがあれば、生産性が上がる
わけではありません。
その安心感をベースに、成員同士の率直なコミュ
ニケーションが生まれたときに、互いの行動に
影響を与え合い、生産性が増し、機能するチーム
ができあがるのです。
単なる安心感ではなく、真実に向けて、飛び込め
る人がいるということです。

注意しあえる関係性だったり、一人のふとした
疑問をみんなで検討しあえたりできるということ
がとても重要なのです。

2010年サッカーワールドカップ南アフリカ大会
の全日本代表チームは、自国開催以外の地で初めて
予選を見事に突破しベスト16にまで進みました。
大会前は、成績が悪くメディアでも徹底的にたた
かれていたのが、思わぬ好結果になりました。

その背景に、互いの思いをさらけ出せるような
雰囲気づくりが行われていたようです。

何をやったかというと、選手たちは、大会前に、
あまりにも結果が出ずチームの雰囲気が悪いので
自主的にミーティングを持ったそうです。

そのミーティングの中で、レギュラーではない
年齢の上のものが、率先してミーティングの中で、
下の者が本音を言えるような雰囲気を作るために
動いたそうです。
否定せずに話を聞いたり、自分たちも本音を言っ
たりなど、そうしていくうちに、みんなが本音を
出し合い、結果はご承知の通りになっていきます。

最近よく思うのですが、パフォーマンスが高い
組織は、必ず、真実に飛び込む誰かがいます。
本音を伝えたり、互いに注意し合ったり、の活動
を一人だけで行うのではなく、チーム全体で行う
雰囲気がある。
そういう組織がパフォーマンスが高くなることは、
昔から感じていました。
そのような、真実に飛び込む誰かが生まれる土壌
のポイントが「心理的安全性」になるのです。
今週は、「組織の心理的安全性づくり」について
フォーカスしてみてください。
いきなり、本音を言い合うことは危険ですので、
段階を踏んで育てていってください。

段階は3つあると思います。

1.互いの意見を否定せず聞き合える(聞く、質問)
2.互いの良い部分を認め合える(承認)
3、思った本音を言い合える(フィードバック)

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