おはようございます。稲垣友仁です。
先々週の私の担当のメルマガでは、コーチングとはコーチ・クライアント二人のクリエィテビティを掛け合わせていくクリエイティブな作業だということについてお話ししました。(携帯コーチングスクール第300号「コーチングは二人で行うクリエイティブな作業」)
コーチングは、コーチ・クライアント二人で共に創り上げていく作業なのです。
コーチングの哲学の中に「答えは相手の中にある」というものがあります。
それはその通りだと思いますが、これをまともに受けすぎてしまうと、コーチが引き出す人で、クライアントが答えていく人という形に固執されてしまい、コーチ側は言いたいことがあるのに言えない、伝えられない、というジレンマの中で苦しい関わりになってしまうことがよくあります。
そうするとコーチの良さ、コーチのクリエイテビティというものが全然使えていないことになります。
コーチはただ単に聴いていたり、ただ単に質問しているだけでは大きな変化は見られません。
コーチの仕事は、クライントに合わせすぎるのではなく、コーチはコーチの視点を持って、思い切って質問することも大切ですし、二人の「間(ま)」から感じることを正直に伝えていくことも大切だと思うのです。
コーチ側が自分自身の力を発揮することで、新しい何かが生まれることが良くあります。
コーチングにおいて、コーチは自分の力を使ってもいいのです。むしろ自分自身の力を使えた時に大きな変化が起こったりします。
ただ、使いすぎると相手が依存になったり、委縮したりしていきます。
その辺の、相手の力と自分の力の掛け合わせ方の程良いバランスを学んでいく必要があるとは思います。
そこが共創コーチングで最も大切なポイントです。
私たちが考える共創コーチングの哲学は、「答えはコーチとクライアントの間(あいだ)にある」になります。
私たちが理想とするコーチは、相手との間(ま)を読んでいくのがとても上手です。
その間(ま)をきちんと捉えられた時に、数あるスキルが役立ってくるのだと思います。
ということで、今日お伝えしたいことは、コーチはクライアントとの「間(ま)」を読んでいくセンスが必要だということです。
今週は、ぜひあなたの対象としている人との間に沸き起こる「間(ま)」を感じてみましょう。
相手は、焦っているでしょうか、楽しそうでしょうか、頭が真っ白になっているでしょうか?
相手と話していると、何度も思い浮かんでくることがないでしょうか?
相手との間を感じると湧き上がってくることは何でしょうか?
それらを相手にフィードバックしてもいいでしょうし、それらの情報を有効活用して行動に結びつけるのも一つだと思います。
しっかりと感じることができれば、対応策は自然に見えてくるように思います。