おはようございます。稲垣陽子です。
先日、ライフネット生命の出口代表取締役会長の講演を拝聴しました。
出口さんのご著書「任せ方の教科書ープレイングマネージャーになってはいけない」(角川書店)に感銘を受けたからです。
その中で「思考は国語ではなく算数で考える」というのがあります。
どういうことかと言うと、著書には、
「2013年の参議院選挙で自民党は「圧勝した」と報じられている。では、圧勝とは数字に置き換えるとどれくらいの数なのか。圧勝と言えば過半数(50%)をゆうに超えて、見事な勝ちっぷりであることは間違いない、ところが実際には18.2%。棄権が多かったので、有権者全体に対する自民党の得票率は18.2%であり、ようは、5人に1人の支持を集めたにすぎない。」と書かれています。
こんな風に、言葉のニュアンスと実際の数字を比べると隔たりがあることは、日常起こることだと思います。
「最近の若い部下は自分の意見を言わない」はよく聞く言葉ですが、
では、
・最近とはいつからのことか
・若いとは何歳か
・何と比べて自分の意見を言わないと言えるのか
国語(言葉や感覚)ではなく、算数(数字や客観的情報)で考えようとすると、見なければいけないところや、考えるポイントは違ってくるのではと思います。
これは、まさにコーチングに応用できるところであり、相手が何気なく使った言葉に対して、算数の視点で質問を投げかけることで、相手の視点を変えることができます。
・それはパーセンテージで表すと何%ですか?
・それは何と比べていますか?
・優先順位をつけると何番目ですか?
・つまり「いつ/いくつ」ですか?
ということで、今週は「算数」を意識した関わりを心がけてみましょう。
自分の思考が客観的で具体的になることで、人は自然と解決策が見えてきたりします。
うまくいくといいですね。
では、ステキな1週間を。