おはようございます。稲垣友仁です。
みなさんはこの言葉をご存知ですか?
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。』
教育界では、とても有名な言葉です。
この言葉は、山本五十六(やまもといそろく)さんの言葉です。
山本さんは、第二次世界大戦中、「真珠湾攻撃」や「ミッドウェイ海戦」を指揮した日本海軍の連合艦隊司令長官だった方です。
山本さんの言葉・思想は警察予備隊、保安隊、自衛隊の教育方針として引き継がれているほか、経営者や指導者のための格言としても人気が高いそうです。
じつは、この言葉には続きがありました。私も最近、知りました。
続きは、
『話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。』
この言葉を見ると、「対話・傾聴・承認・任せる・見守る・信頼する」という言葉が入っています。
これらのキーワードは、すべてコーチングにも出てくるものです。
人を動かすこと、育てることの本質は、やっぱりこの関わり方にあるんだと改めて思った言葉です。
人を上手く育てている人や、組織として結果を出しているリーダーは、自然とコーチングの考え方をうまく取り入れているのではないかと感じます。
今週は、動かしたい、育てたいと思った対象者に対して、上記の6つのキーワードを意識して使ってみましょう。
・こちらが一方的に話すのではなく、相手の意見や想いを聞きながら対話を行って下さい。【対話】
・相手が話している時には、自分の意見を考えるのではなく、相手の想いとか感情などに耳を傾けて下さい。【傾聴】
・相手の褒められるところはないか、常に探り、あったら常に伝えて下さい。【承認】
・相手に任せられることはないか、あなたがやれることでも相手に任せてみましょう。【任せる】
・言いたいこともたくさんあるでしょうが、相手の行動を暖かく見守ってみましょう。【見守る】
・きっと相手には、自分自身で課題を解決できる力があります。人にはタイミングがあるのです。【信頼する】
これらの関わりは、1回やれば成果が出るものではなく、積み上げていくことで花開くものだと思います。
根気よく続けてみて下さい。