おはようございます。稲垣友仁です。
先日、おにぎりせんべいで有名な「株式会社マスヤ」さんの実践発表を聞きました。
「イキイキ元気な組織から学ぶ講座」という商工会議所の企画で、成功している会社の社員が事例発表を行うというものです。
発表している中堅社員の方もイキイキされていて勉強になりました。
その会社では、社員がとても活発に活動していて、意見を言い合ったり、挨拶もとても気持ちよくする会社だそうです。社長と喧嘩するぐらい社員の方も自分たちがやっているという意識が強い感じでした。(社長さんがかわいそうな気もしましたが・・・)
でも、昔は、挨拶しても返ってこないし、やらされ感がただよう会社だったそうです。
それを変えるきっかけになったことがいくつかあったのですが、その中でも若手のパワーをうまく活かしたとういう話が印象に残りました。
会社の改革を決めた中で、若手の意見を聞いて活かしていこうという会議があり、若手中心に会社の雰囲気を変えて行こうとしていたそうです。しかし、担ぎ上げられた若手としては不安です。
「本当に自分たちの意見が通るのか?」
「みんなは、同じようにやってくれるのか?」
「みんなは受け入れてくれるのか?」
そんな思いを持っていたのですが、聞くところ若手をサポートするベテラン社員が2、3名いて、この若手たちを常にサポートしていたそうなのですが、この方々のサポートがとても若手には心強かったと聞きます。
そのベテラン社員の方々は何をしたのか聞いたところ、
「できているよ」と常々声をかけてくれていたそうです。
「この間、社長が~の取り組みがよかったって言っていたよ」とか。
「みんながこの企画を良いって言っていたよ」
「よく考えてくれたとみんなが言っていたよ」と
若手の行った行動に対してポジティブな部分を常々フィードバックしていたそうです。これを行為承認と言います。
そのような関わりがあったことで、若手は元気に自分たちの力を思いっきりぶつけていき、そしてそれを陰で管理者が支えるという構造がうまくはまり、会社の社員がとてもイキイキと主体的に働く会社になっていったそうです。
この会社は近年、数々の賞(経営品質など)を受賞しています。
ソーシャルネットの時代、若者は、自分がどう思われるのか?という他人からの評価にとても敏感です。
今の若手の力を引き出すためには、ちょこちょこと承認していくことがとても大切です。
これは、若手の力だけでなく、積み上げていくことで組織の力にもなっていく行為だと思います。
今週は、皆さんの対象者のやってくれた行為に関して、ちょこちょこ承認をしてみましょう。