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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

伝染の法則

おはようございます。稲垣友仁です。

僕が小学校6年生の時、水泳の授業で飛び込みスタートの授業がありました。
当時の担任の先生は、何でも子どもに任せるタイプだったので、ご自分が水着にもならずに口だけで教えていました。綺麗なスタートができるのは水泳部に入っていた子たちだけで、他の子どもは、何度やっても腹打ちするばかりでした。

それを見かねたのか、いきなり先生が水着に着替えてきたと思ったら、飛び込みをしだしました。

僕たち子どもは先生が水着に着替えたのもびっくりしたのですが、その飛び込みが遠くへ飛んで、とても綺麗だったことを今でも覚えています。

次の瞬間から、多くの子どもたちが、同じように飛び込み始めました。
先生と同じように遠くへ飛び込み始めたら、多くの子ども達ができるようになっていきました。

先生が見せたのはその1回だけでしたが、すごい影響力だと思ったことがあります。

人の行動が伝染することがよくあります。伝染するのは、相手を変えてやろうと思っていなくて、そこにストレートな感情が伴っている時に伝染が起こるように思います。

嬉しさや楽しさ、悲しさや不安など、人間の計算されていない自然な感情が伴った行動は、伝染しやすくなっています。

これを僕は「伝染の法則」と呼んでいます。
模範も、先生が楽しそうにやると思わずその楽しさが伝染して子どもたちに広がっていきます。

反対に、多くの教育の場面では、人を変えてやろうと思い、いろいろ作為的なことをします。変えようとすると、変わらないぞという気持ちに無意識ですが、なってしまい、一生懸命、熱を込めて伝えれば伝えるほど、相手は冷めていくという、逆の関係になることもあります。どちらかが盛り上がると、どちらかが盛り下がる。それを私は「シーソーの法則」と呼んでいます。

『シーソー』
http://www.just.st/index.php?tn=info&in=307395&pan=31&msgid=1&pth=2&com=view&ts=52ae29ed

教育に関わる人は、「伝染の法則」と「シーソーの法則」を知っていると、対象者と冷静に関わることができます。

いずれにしても、相手を変えようとするのではなく、相手が自分から変わっていくにはどのような関わりをすればいいのか?という視点が重要になってくると思います。

ということで、今週は二つの法則が身の周りにないかリサーチしてみましょう。

組織(職場or家族)を見ていくと、リーダーの姿勢が伝染していたり、リーダーと副リーダーがシーソーしていたり、いろいろなことが起こっていることに気づきます。人の振り見て我が振りを修正してみてください。

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