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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

疑いの心には鬼が潜む(疑心暗鬼)

おはようございます。稲垣友仁です。

以前、中学校の教員に初めてなった時、一年目から担任を持たせてもらいました。しかし、今思うと、その頃は責任の重圧で心がアップアップしていたことを思い出します。

担任している子どもが通学途中でヘルメットをかぶっていないとか、私の担任しているクラスの授業態度が悪いということを他の先生から聞くことで、とてもストレス過剰になっていたように思います。

ですので、そういう想いにさせられる生徒達を見るだけで、当時は疲れがどっと沸いていました。

生徒達に対して疑心暗鬼になり、注意ばかりしたり、思ってもないことを口走ったり、とてもネガティブな状態でいたことを思い出します。

※「疑心暗鬼疑」
疑いの心があると、なんでもないことでも怖いと思ったり、疑わしく感じることのたとえ。疑いの深さからあらぬ妄想にとらわれるたとえ。
goo辞書より

リーダーや親も含めて、責任のある立場に立つと、どうしても自分がやらなきゃという気持ちが大きくなり、責任をかぶりすぎて、周りに対して疑心暗鬼になることが誰しもあると思います。結局やっているのは自分だけだ。周りは動いてくれない。そんな気持ちになるのでしょう。

気持ちはわかりますが、疑心暗鬼の位置にいると、うまくいかないことが増えます。

コーチングの中で、社長やリーダーが部下に対して疑心暗鬼な状態に陥っている場合がたまにあります。
このような疑心暗鬼の状態でいいことが起こったためしはありません。
むしろリーダーがこのような状態のときは悪いことばかり起こります。

疑心暗鬼になると、すべてが悪く見え、相手の良い部分が見えなくなってしまいます。人間関係においても、相手が信じていないことは部下にも伝わりますので、当然、関係性にも影響が出ます。
「疑いの心には鬼が潜む」という言葉通り、悪いことが引き寄せられるのでしょう。
ですので、リーダーとしては早くその疑心暗鬼の位置から脱出する必要があります。

では、そうなった時に抜け出すにはどうしたらいいか、いくつかの方法を下に挙げてみました。参考にしてみて下さい。

・まず、疑心暗鬼になっている自分の状態に気づく
・相手のいい所を見るようにする。相手の立場になってみる
・この状態について人格者に相談する。
・副リーダーやパートナーに思いを話す(5人ぐらいの人に話すと落ち着きます。あおる人はダメです)
・目標を変える(目先を変える)
・もっと大きな問題を見る(それどころではなくなる)
・責任を手放してみる
・そうなってしまう感情的な原因を見つ癒す(カウンセラーもしくはコーチと取り組む)

疑心暗鬼が起こるということは、自分自身がうまく行っていないと思っている状態でもあります。
自分自身の素晴らしさや相手の素晴らしさを見れたり、1個でも自信がつくような出来事があるとちょっと落ち着きます。
また、リーダーは相談できる、責任を共有できる人を作り、一人にならない仕組みを作っておくことも大切かと思います。

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