記事一覧
メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

自分の人生のリーダーになる

おはようございます。稲垣陽子です。
今日はクリスマスイブですね。どんな朝を迎えていらっしゃいますか。
先日、ある企業で若手社員100名に向けて研修をさせて頂きました。
研修では、皆さんに尋ねたり、Q&Aをしたりと、発言してもらう機会が結構あります。

ただ、参加者が多かったり、同じ会社とはいえども全員が知っている訳ではない、となると、
投げかけても自分から手を挙げてくれる人は少ないのが一般的です。
今回の会社さんも、こちらが当てると話してくれるのですが、自ら手を挙げて話す、という雰囲気ではありませんでした。

さて、お昼休みの時間になりました。
食堂の関係で100人が一斉に昼食をとるわけにはいかず、前半、後半の二つに分けて頂くこととなりました。
12時から30分が前半組。後半組は30分待ってもらって12時30分から。
前半組は、食べ終わった人から随時退席していきます。その中で、一人の社員が食後、後半組のためにお弁当の準備をし始めました。机を拭いて、お弁当やお茶を並べる。待っている後半組のことを考えると、手が多い方が助かります。
でも、結局その社員以外、準備を手伝う人は現れませんでした。

午後の講義が始まり、私はワークの時にその手伝いをした方を当てました。
そして、なぜ彼を当てたのか、その理由を皆さんに伝えました。

「Aさんは、さっき食堂で後半組のお弁当の準備を手伝っていました。でも何人かはそれに気づいていたと思います。なぜ手伝わなかったのでしょうか。手伝おうかなという良心がある方々なのに。恐らく、自分がやらなくてもいいのではないか、誰かがやってくれるだろう、目立ったら返って変に思われるんじゃないか、そんな思いが先立って行動できなかっただけだと思います。」
「リーダーシップとは自分がいいと思ったことを率先してやることです。難しいことができたり、特別な決断や能力がある人の特権ではありません。その意味では誰もが自分の人生のリーダーであり、何を大事にし、どんな自分であり続けたいのか、選ぶことができるのです。」

そんな話をさせて頂きました。
その後も研修は何事もなく流れていきました。
しかし、次のワークで、誰も発言しないかなと思いながら質問を投げかけると、何と「はい」と手を挙げて答えてくれた人が出たのです。
手の挙げ方や発言にその方が自らのリーダーシップを発揮しようという意志が感じられ、神々しいものを見た気持ちになりました。

今年も残すところ後わずかですね。
今年はどれだけ「自分」にリーダーシップを発揮できたでしょうか。
そして、来年は自分に対してどんなリーダーシップを発揮したいですか。

どうぞよい年末をお過ごしください。

2012年を振り返る3つの質問
一覧に戻る
愛からの視点で見る【愛視点】