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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

愛からの視点で見る【愛視点】

おはようございます。稲垣友仁です。
今日は、ある方から聞いた事例からお話します。

ある会社の支店長で、部下が失敗するとごみ箱を蹴るという支店長がいたそうです。
その支店長は腹が立つと机は叩くし、ごみ箱を蹴るということで、気が短い支店長ということで何度もその態度を改めるように注意を受けていました。

しかし、その支店長は周りから「やめなさい」と注意されても態度を一向にかえようとしません。それどころか注意した人に対して逆切れするそうです。

あるコンサルタントがその支店長に対して態度を改めるように注意することになりました。

オーナーでさえ注意しても聞かないのに、コンサルタントが注意して聞きそうもありません。それどころか逆切れされるのではないかとそのコンサルタントは思っていたそうですが、意を決してみんなの前で注意することを決めました。

ある日の支店長会議で10名ぐらいが集まってミーティングをしていました。
その支店長は、腕を組んで下を向いているような態度で、参加していました。

そして、話題がその支店長がごみ箱を蹴るなどの態度についての話になりました。

そうするとそのコンサルタントは、支店長であるAさんに

「Aさんは、一生懸命なんですよね。そして部下を大切にしたいからこそ部下に対して手を上げるのではなくゴミ箱にあたっているのですよね。その気持ちわかりますよ」

と、相手の意をくみました。

そうすると、腕を組んで下を向いていたその支店長の顔が一瞬上を向きました。そしてつづけました。

「でもね、Aさん。ごみ箱を蹴るのはやめましょう。これはいけないことです。ごみ箱を蹴らなくてもいい方法を私と探していきましょうよ。」

そういうと、その支店長は組んでいた腕をほどいて、そのコンサルタントの話を聞き始めたそうです。

もの事を見る時に、その人の心の奥底にある一生懸命やりたい、相手にうまく行ってほしいというプラスの想いを見つけられることがコーチとしてはとても大事な視点となります。私はこの視点を「愛からの視点【愛視点】」と呼んでいます。

この他の例で言うと、例えば、子どもに手を出してしまう母親がいたとします。この事例を愛視点で見ると、本当は子どもに良くなってほしい、でもどうしたらわかってもらえるか分からないという一生懸命さが手を上げる原動力になっているのかもしれません。

ごみ箱を蹴ることや、子どもに手を上げることを正当化するつもりはありませんが、その裏にある愛の想いに光を当ててあげること。

コーチは、どんな時も行動の中にその人の愛を見つけることができる能力が必要だと感じます。その意をくみ、共感してあげることが相手の次なる行動への原動力となります。

今週は、そんな「愛視点」で過ごしてみて下さい。特に問題があった時はぜひそれを使った視点で見てみると、その人の想いの裏側が見えてくると思います。

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