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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

気づいてるけれど、気づきたくない質問

おはようございます。稲垣陽子です。
新しい月が始まりますね。

「なぜ、やろうとおもったのにやらなかったの?」
先週、自分のコーチから言われた質問です。
ずっとやらなきゃと思っていたことに着手せず、ずるずると引き延ばしていた私に向かって、コーチが投げかけてくれた質問です。

その瞬間、心がちょっと痛みました。
あ~確かに私、「忙しくて・・」とか「今はタイミングじゃない・・」とか、やらない自分を正当化していたよな、言い訳と分かりながら、それの方が正しいって思っていたよな、と自責の念にとらわれました。

でも、この質問、コーチに初めて言われたか、というとそういう訳ではないのです。
実は自分自身で問いかけていましたし、近しい人にも似たようなことは言われていました。
つまり、「本当は自分でも気づいているけれど、気づきたくない質問」だったのです。

コーチングをしていると、こういう場面によく遭遇します。
実は深い部分ですでに気づいて答えも出ているけれど、気づきたくない、という場面に。

その場合、無理矢理そこを気づかせようと思って、こじ開けるようなアプローチをしても逆効果です。

それよりも、穏やかにニュートラルに、率直に、感じたことを伝えるのがいいでしょう。

「あなたは~~~と私は感じるが、どう思いますか?」
「感じたことを伝えていいですか? ~~~~だと思いました。」
「なぜあなたは~~~~になるのですか?」

この質問ですぐに変化や理解が生まれることはありません。なにせ「気づきたくない」訳ですから。
でも、折に触れて何度も伝えていく中で、どこかで意識と結びつき、行動の着火点になると思っています。

人は日々、気づきたいことを気づいています。
それは、こちらが気づいて欲しいことではないんですよね。
よく「気づけ~~」というエネルギーでコーチングをしている人に出会いますが、そのエネルギーだけで「絶対気づきたくない!」って思ってしまいます。
特に、それが自分の深い痛みを伴うようなことなら、余計に。

コーチの素晴らしさは継続的に関われるということ。コーチという関係ではなくても、人と繋がっている感覚を自分が切らない限り、関係性は継続していきます。

良かったら今週はこれを試してみてくださいね!!

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