おはようございます。稲垣友仁です。
先週から「感情」について扱っています。
コーチングでは、感情はあまり扱わないということを言っている学習機関もありますが、感情はいろいろなサインを含んでいるので大切に扱う必要があると思います。
カウンセリングでは、感情面のほつれをほどくために感情にフォーカスしていくことがあります。
感情面のほつれがほどけていくことで劇的な行動変容が起こるのがカウンセリングの醍醐味ではないかと僕は思います。
コーチングにおける目標は、相手に行動を起こしてもらうことですので、感情も扱えるといいのですが、感情はとてもセンシティブな面があり、相手の状況によっては相手のトラウマに関わる部分にアクセスしてしまったりする可能性もあるので、かなりトレーニングを積み、専門的な知識を得てからでないと扱うことは危険があるというのが正直なところだと思います。
そういう意味で、コーチングでは、感情面については深入りしすぎない、ある程度の扱いという位置をとっています。
ある程度というのは、全然扱わないわけでなく、感情を認める、受け入れるということが最低限やるべきことになります。
「つらかったんですね」「不安だったんですね」「腹がたったんですね」など。
コーチングをしていて、相手から伝わってきた相手の感情をフィードバックして伝えてあげることで、そこから展開が変わるということが良くあります。
そして、その状況について「聞く」ということも時には相手に取って必要な時間となるかもしれません。
今週は相手の感情面にフォーカスしながら相手と関わってみて下さい。
必要だなと思った時に、相手の話を聞いた上で相手から伝わってきた感情をフィードバックしてみましょう。