おはようございます。稲垣陽子です。
先日、大した事ではないのですが、息子の素行に対して叱りました。
ひとしき怒り、諭したところで、
私が「(何を怒られているのか)分かった?」と聞くと、
妙に歯切れのいい「はい!」が返ってきました。
これは、良くない兆候です・・・母の感。
そこで「何が分かったの?」と聞くと、一瞬の沈黙の後
「ママが怒っている事が分かった」との返事。
そこじゃないでしょ~~!!と突っ込みながらも、思わず笑ってしまいました。
「怒り」とはパワフルで情熱的な人にとっては、とても身近な感情です。
しかも、表現しやすい、という性質を持っている。
よくどうしたら「怒り」の感情を抑える事ができるか、という質問を頂きます。
そういう人に「自分がいつ怒っている事に気がつきますか?」と聞くと、大抵「怒る直前」と言います。
その時点ではもう止められません・・。
でも、部下など周りの人に聞くと、怒り出す前からそれに気づいているんですよね。
「やばいよ、今日は機嫌が悪い」とか、「今日は近寄らない方がいいよ」とか。
つまり、実は、実際に怒り出すずっと前から、怒る準備ができている、とも言えるのです。
では、どうしたらいいのでしょうか。
「怒り」は一次的感情とも言われています。怒りの奥にそれを引き起こすもう一つの感情があると考えます。
例えば、部下のことを思って福利厚生や環境など経費をかけて整えてきたのにちっともやる気がみられない。空しさや悲しさが残る。そんな中で繁忙期に「休暇をくれ」と言ってきた。何を考えているんだと思わず怒ってしまった・・。ある社長から聞いた話です。
本当は自分の考えが理解されない空しさや悲しさの感情の方が高いのに、怒りで表現してしまうんですよね。
怒りを認識した時点で抑えるのは難しいですが、
怒りを引き起こす原因の感情、つまり、
思わず怒ってしまうくらい寂しかった、不安だった、心配していた、焦っていた、悲しかった・・・それについて思いを巡らすことはできると思います。
最初は怒った後で思いを巡らすところから初めてみましょう。
慣れてくると、「プチ怒り」の時点でその奥にある感情を捉える事ができるようになるかもしれません。
私もまだまだ練習中ですが・・・!
では、今週もステキな1週間になりますように。