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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

相手の問題を解決しない

おはようございます。稲垣友仁です。

コーチング研修では、質問を学んだ後に実際に相手に質問を投げかける練習をします。
そうすると「質問するのが難しかった」という声がたまに上がります。

確かに、質問というのは日本人はあまり行わないコミュニケーションなので難しいとは思いますが、初心者の方で決定的にそうなる理由の一つが、相手の問題を自分の問題として解決しようとする位置にいることがあげられます。

本来、ある課題に対して、クライアントが考え解決していくことが基本ですが、最初の段階で、コーチがクライアントの問題を解決しようとして、一緒に悩んでしまう光景が目につきます。
そうすると質問は浮かびづらくなります。

コーチは、クライアントの課題を解決する人ではありません。
コーチは、クライアントに質問を投げかけ、その答えについて聞く人なのです。

コーチは課題に関して、一緒に悩まないで、他人ごととして、ちょっと引いた位置で聞くこと、

そういう位置にいると質問が湧いてきます。
ちょっと客観的な位置に自分を置くことが大切で、クライアントもそういう位置からの質問が役に立つのです。

これを日常に応用すると、
私たちは部下や子どもの問題を自分の問題として解決しようとしますが、それは、相手の問題なのです。
そういう位置から関わってみることが大切です。

そういう、ちょっと気楽な位置にいることで解決していく問題がたくさんあるように思います。

今週は、他人の問題を必要以上にあなたが持たないということをやってみて下さい。
そして、客観的な位置に立って、質問を投げかけてみて下さい。

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