おはようございます。稲垣陽子です。
いきなり質問ですが、あなたの声は大きい方ですか?それとも小さい方ですか?
もともとの資質や体型、環境、呼吸の仕方などで人はその人ならではの心地よい「声の大きさ」を持っています。
でもその大きさが誰にでも耳に心地よいか、というとそう言う訳でもないんですよね。
第三者から見ると、それは「大きすぎ」て耳障りだったり、あるいは「小さすぎ」て聞き取りづらかったり、というのがあります。
でも、自分の声のボリュームが果たしてどれくらいなのか、実は自分ではとても把握しづらいものです。
先日も「声が小さい」と言われているリーダーがいました。本人も気にして大きな声で話そうとするのですが、その頃合いが分からない。そこで、実際に朝礼にお邪魔して部下の前で話している姿をビデオで撮らせてもらいました。確かに後にいた私には、ほとんどその声は聞こえませんでした。
後でビデオを見た本人は「すごく頑張って大きな声で話したのに、全然聞こえないんだ・・・」と愕然としていました。
声の大きさとは、単なる強弱の問題ではなく、その人のあり方やらしさを表現する実はとても深遠なテーマです。
なので、時には声の大きさを変えるだけでその人が本当に言いたいことがよく伝わるようになった、ということもあったりします。
それに関しては、また別の機会でお伝えするとして、
今週はまずは日頃無意識に発声している声のボリュームに意識を向け「声のボリュームは変えられる」ということを実感してみましょう。
これは私の方法ですが、
1、「あ、あ、あ・・」と、ドレミファソラシドの音階で、一音ずつ声のボリュームを上げていく。
2、楽に出る小さな音と頑張って出す大きな音の音階を覚えておき、両方を意識して人と話す時に使ってみる(あるいは独り言を言ってみる)
3、相手の反応を見る(自分の気持ちの変化を見る)
普段、ここまで声を出していないな、小さな声で話していないな、など自分の声を振り返ることが出来ると思います。
自分の声のボリュームを変えられるようになると、相手の反応が変わったり、相手との距離感が近づいたり、自分自身も話やすくなったりなど、コミュニケーションに変化が生まれるでしょう。
相手のボリュームにも意識が行き、相手に合わせたコミュニケーションも取りやすくなると思います。
良かったら試してみてくださいね。