おはようございます、稲垣友仁です。
教育で一番大事な視点は何ですか?と聞かれたら、私は迷わず自尊心を高めることだと言いきります。
『自尊心』とは、自分が「自分ってオッケーだ」と思えるメンタルな部分のことです。この度合いが高いほど自尊心は高くなります。
そう思えないと低いわけです。成果を出している人は自尊心が高いというのが私の見解です。
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※『自尊心』
<ウィキペディアより> http://bit.ly/JKu4Zg
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自尊心のことを、ある方は自信力とも言っています。コーチングでは自己信頼とも言います。
相手に成果を出してもらいたいと思ったら、そのベースとなっている自尊心を上げる、言い方を変えると、どうやって自信をつけていってもらうかということについて考えていく必要があるということです。
教育の本質は、ある物事を教えることを通して、その人の『自尊心』を上げていくことにほかなりません。
現在の日本人は、自尊心が他国と比べて低いというデーターがあります。今後もグローバル化の波に打ち勝つためにも日本人にとって必要になってくる部分だと思います。
ではどうしたら自尊心が上がるのか?
自尊心を上げていくために必要なことが大きく分けると二つあります。
1.他人から承認をもらう
知り合いのカウンセラーが言っていたのは、自尊心は他人から承認をもらうことが一番だと。
特に、自分自身に近い人達からもらう承認が一番効果があるそうです。
近い人とは、親、家族、先生、上司。
あなたがこの立場に当てはまるならばぜひ相手の自尊心をあげるためにも承認をして上げてください。
2.自分自身で成果を出す
何よりも、自ら成功体験を積むという経験が自分自身の一番の力になります。このような体験が自尊心を格段に上げてくれることでしょう。
そして、将来、困難が来た時も、これ以上に自分を支えてくれる体験ははないと思います。
ですので、我々ができることは、相手が成功体験を積めるようにサポートするしかないのです。
相手の体験を邪魔しないでください。よくあるのが、痛みを見たくないばかりに相手を容易に助けてしまうという場面をよく見ます。
相手に変わって行うのではなく、相手がうまく自分自身で乗り切れるようにサポートしてあげてください。その方法がコーチングスキルにあります。
大きな目標を一気に越えられる人は少数派です。ほとんどの人が弱い弱い存在です。
ですので、目標を達成しやすく、小さく分解して、一つずつ成功体験を積ませていって上げるという視点も大切です。
という上記を参考にしていただき、今週は相手の自尊心を高めるということをテーマに取り組んでみて下さい。
相手が気づいていない強みを伝えてあげたり、当たり前のことについても承認したり、時には自分自身で成功体験を積ませるために、心を鬼にして谷に突き落とし、谷から上がってくるのを待つという場面も必要かもしれません。相手の自尊心の度合いを見ながら必要だと思うところをいろいろとやってみて下さい。