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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

2:8の法則

おはようございます。稲垣友仁です。

私が中学校の教師になった最初の2年間は数学を教えていました。

ある時、一定の点数に満たない生徒を集めて補習を行うことになりました。
5クラス教えていたのですが、1クラス3人ぐらい補習が必要な生徒がいたので、全員で15名ぐらい昼休みに特訓です。

誰かに教えてもらわないと出来ない生徒たちが集まっていたので、これはかなり教えるのが大変になるぞと思っていたのですが、なんとそこでびっくりすることが起こりました。

どのクラスでも、教えられる立場でいた生徒たちが、補習の集まりの中で、教える人と教えてもらう人に分かれていったのです。

この時に、集団の不思議さというか、人間は集団の確率に影響を受けているのではないかと直感的に学びました。

よく2:8の法則とかパレートの法則と言われるものがあります。
集団があると、その中で実際に結果を出している人は2割でそれ以外の結果に結びつかない人が8割いるというものです。(※集団によっては1:9や3:7になるばらつきもある)
その集団において、主体的になる人と依存で動く人の割合も2:8、もしくは3:7になると私は経験的に学んだように思います。

このことでわかったのは、本当は出来る力があるのに、集団の影響で主体性を奪われ自分の力が出せなくなっている人も出てくるということです。

その集団において、その活動についてはそうなるが、集団を違った集団に組みなおしたり、活動を変えて、その人の得意なことにしてあげると、その人は主体性を持って活動を始めることが多々ありました。要するに集団を変えたり活動を変えることで2に入るということです。

コーチや教育者、リーダーなど集団を扱う方には知っておいた方がいい理論だと思い今日は書いてみました。

2:8の法則が頭にあると、リーダーとしてはちょっと安心できます。全員が結果を出せるわけではないのです。

こういったことに興味のある方は、下記の本が参考になります。

「働かないアリに意義がある」
長谷川英祐
メディアファクトリー新書
http://amzn.to/x8YnQm

今週は集団を意識してみましょう。
集団や家族の中で変な序列を意識しすぎて出来ない人にはまってしまっている人がいるかもしれません。
そういう人にはぜひとも得意なことをさせてあげてください。集団の中にできている2:8の法則に刺激を与えてみましょう。

別れ際の一言
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