おはようございます。稲垣陽子です。
先日、私の友人である中村和世さん(ローレンシャンスクール代表 http://www.iq-kids.net/index2.php )がなでしこジャパンを世界一に導いた佐々木監督のお話を伺う機会 があったそうです。その話を聞いて感動したので、今日はそれについて書いてみたいと思います。
佐々木監督は講演でこう言っていたそうです。
「なでしこジャパンは、優勝こそ今回初めてであったけれど、これまでにもらったトロフィーを 飾る棚には入りきれない程のトロフィーがある。 それは、 すべてが「フェアプレー賞」のトロフィー。 「優勝」のトロフィーとともに、「フェアプレー賞」も一緒に受賞したチームはこれまでなく、なでしこ が初めてで、何よりもそのことが一番嬉しかった」
とおっしゃっていたそうです。
そして、佐々木監督の講演を聞いていた彼女は、
「私が一番心に 残ったお話しの一つが、「在り方のビジョンを共有する」というお話し。 一位になるとか、合格するとかの目標ではなく、どうありたいのか、その在 り方のビジョ ンを、信頼できる仲間と共有し、実現にむけて力を合わせていく。なでしこジャ パンは、「フェアに戦うこと」、「誠実であること」、 「どんな時も全力であ ること」、そういった姿を世界に示すことが彼女たちの在り方のビ ジョンだった そうです。とても感動しました。」とブログで書いていました。
在り方のビジョンに向けて力を合わせた結果がワールドカップ優勝につながった のかと思うと、彼女たちが積み重ねて来たものの重みを感じます。 なかなか出来そうで出来ない事ですよね。
一般的に多くの組織やチームが掲げるのは、 「売上を2倍にしよう」 「コストを30%削減しよう」 などの目標であり、在り方のビジョンを掲げるところは少ないよう に思います。
そして、目標達成できなかった場合、どこが悪かったのかについて 具体的な行動を修正することが 多いのですが、彼女たちはその行動の裏に潜んでいる自分たちの「在り方」というものを点検したのです。
在り方のビジョンを掲げるためには、なぜその目標を実現したいのか、その目標を実現するために大切な ことは何か、その目標を実現すると自分たちはどうなるのか、目標のもう一歩先まで 踏み込 んで考える事が必要です。 きっと、互いにフィードバックし合っているのだと思います。
結果にこだわり、結果をだすための人の在り方とはどのような態度 なのかを徹底的に話をして実践 した結果が優勝だったのだと思います。
今週はあなたの目標の検証をする時に、行動と共にあなたの「在り方」はどうだったか考えてみま しょう。
小手先でなく全力で取り組んだしょうか?
誠実に向き合っていたでしょうか?
その行動は人の道を外してなかったでしょうか?
そういう事を自分に問いかけたり、相手を見るときの基準にしていきましょう。
行動よりもあり方が変わった瞬間に多くの変化がみられると思います。