おはようございます、稲垣友仁です。
最近読んだ本で「わもん」という本を紹介します。
「わもん」藪原秀樹著、文屋
http://amzn.to/rlpJzo
著者の藪原秀樹さんは野田首相のメンタルコーチでもある方です。
「わもん」とは、
『話し手の話を徹底的に聞く修業。聞き手は話し手の心の奥底にある「声なき声」を聞き、話し手の気づきや自己成長を手伝う。』
とあります。
「わもん」を行う時に大事なことがいくつかあるのですが、その中の中心的な考え方のひとつに「絶対尊敬」というものがあります。
「絶対尊敬」とは、
『聞き手は話し手の存在をすべて尊敬し、話し手が発るあらゆる考えや感情を、ありのままにうけとめる。聞き手の考えや感情をいっさい差し挟むことなく、話し手の言葉や、表情、しぐさ、動作などをそのまま包みこむようにして、話を聞く。やさしさ、思いやり、いつくしみ、慈悲、厚意、善意、友愛などをふくむ思いやりのありよう。』
とあります。
コーチングにおける「聞く」という所で、とても参考にしたい考え方です。
ということで、今週は「絶対尊敬」をテーマに人と関わってみましょう。
相手の話を聞く場面では、心の中で「絶対尊敬」と唱えながら聞くのもいいかもしれません。
聞いていると、アドバイスしたくなったり、ちょっと違うでしょと思ったりすることもあると思います。しかし、話し手に取っては、それらが必要な時もありますが、ほとんどの場合それよりも欲しいものがあります。
話し手が聞いてもらうことで手に入れたいものは何かというと「認められる」ということです。
要するに承認です。承認されることによって自尊心が高まります。
自尊心の高まりによって行動が誘発されるという場面を何度も見ました。
自分の身近な方の話を聞くということはかなり修業になると思いますが、ぜひお試しください。