おはようございます。稲垣友仁です。
8月3日から関東地区の講演・研修ロードで、現在は宇都宮に来ています。
宇都宮は東京よりちょっと涼しいですね。
さて今日は、自立から下りるということを紹介します。
先日友人から相談されました。
とってもパワフルでいろいろなことを成し遂げていく女性の方がいるそうです。
この方は成果を出して会社に貢献している一方で、部下とは衝突ばかり。
しょっちゅう部下から苦情が出てきていたそうです。
友人は、成果を出すことだけでなく、部下とうまくやることも将来的にリーダーになる彼女にはとても必要なことだと伝えているのですが、その方は受け入れません。
すべて
「あの人たち(部下)が悪い」
の一点張り。
問題が起こるのは自分のせいではなく、相手のせいである(他責)と、捉えていました。
この点に関して、私は友人から相談を受けました。
そこで、彼女の状態、気持ち、境遇、それらを追体験したりしながら探っていった結果、出た答えが、
「そうか、彼女は自立から降りれないんだ」
ということ。
ずっと自ら動いて物事を解決してきた人は、自分から折れたり、自分から誤ったりすることがとても苦手です。パワフルに物事を進めてきた人ほどそういうことがあります。
ずっと突っ張って働いてきたお父さんが子育てで、褒めることができないのと似ています。
その裏には、自分が力を抜いた対応をしてしまったらどうなるのだろう?という不安があるものです。
こういう場合、相手が気づくのを待っていても機会はなかなか訪れません。その場合は伝えましょう。
「あなたががんばればがんばるほど、部下が動けない状態になるよ」
「自分でやることは力いれていいけど、人とやるときは力ぬいてやりなよ」
「謝ったからと言ってリーダーを放棄した訳ではないよ」
など、自立から下りるきっかけになるような言葉がけをしてみましょう。
今週は、頑張っている身近な人に、自立から下りることを提案してみましょう。
思った以上に周りが楽に動き出すかもしれません。