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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 陽子

残り5分にご用心

おはようございます。稲垣陽子です。

先日コーチングをしていて、興味深い体験をしました。
コーチング残り5分のところで、
その方が、「実は・・・」と切り出し、コーチングのテーマではないけれど、最近の「深刻な気がかり」なことについて、話を始めたのでした。

正直、もっと早く話してもらえれば~という思いになったのですが、
こういうことって実は良くあるのかもしれないと思ったのです。

実は、私自身にもありました。
夫婦で2対1のコーチングを受けていた時です。
その時に、個人的な「深刻な気がかり」があり、この話をしようかな、どうしようかな~と思ったまま、まさに残り5分にその話を始めた経験があります。
コーチからは「なぜそれを先に言わないの」と言われちゃいました。

実際に日常生活でも、そんな体験ありませんか?
楽しく食事をしてレストランを出た後に、
「実は・・・」と切り出される話は、たいていはとても重要な話だったりしますよね。

できればコーチとしては、より早く核心につく話をされる人になりたい、と、願いたいところですが、
これがなかなか難しい。
全くそういうことを気にせず最初から核心的な話をできる人がうらやましいです(笑)

これにどう対処すればいいのだろうか、私なりに考えてみました。

・「気がかり」がある時は、大抵前兆がある。視線が上の空、妙な間ができる、など、それを察知して早めにコーチが「どうもいつもと違うようですが、このままこの話を続けていいですか?」と、確認を取る。
・最初に「今日特別に話をしたいことはありますか?」と確認を取る。
・沈黙をつぶさない。特に話し初めの頃の沈黙を大切にする。
・残り5分でもそれがその人のタイミングと思い、「気がかり」なことについて口にできたことを良しとする。

またより聞けるコーチになるためには、
自分自身も「気がかり」について誰かに話をし、聞いてもらった体験を増やすことも大切でしょう。
事態は変わらないけれど、気は楽になり、その効果は絶大だと知ることは、次に同じことを誰かにすることができるようになると思っています。

今週はこれを試してみてください。
梅雨に入り、何となく「気がかり」が増える季節です。
良かったら周りの人の「気がかり」に耳を傾けてみましょう。
不思議とお互いに気が楽になったりするかもしれません。

向上心の着火ポイント
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