おはようございます。稲垣友仁です。
今年の夏も講演の機会をたくさんいただき、大忙しで動いています。
講演では必ず質疑応答の時間を設けています。
私としては、緊張するのであまりやりたくない面もあるのですが、参加者の理解を深めるためにも必ず設けています。
その時に、
「何か質問ありますか~?」
というと、相当モチベーションのある方々の場合は質問が出るのですが、だいたい50名~100名越えるぐらいの講演になってくると、そういう聞き方ではほとんど質問が出なくなってきます。
そんな中、ある教員研修の担当の方とお昼をご一緒させていただいたときに、二人で盛り上がったのが
「質問ありますか~?」では出ませんよね~。
という話をしていました。
「それは、あまりにも相手のことを考えてない、答えにくい質問ですよね。」と。
と、言いながらやっていた私ですが・・・。
じゃあ、どんな質問なら出るのか?
どんな質問をすると参加者からの質問が引き出せると思いますか?
最近、私が行っているのが、
「ここまでで、何か聞いてみたいことありますかー?」です。
これは、結構出ます。
講義の内容についての質問も出ますが、私個人へのパーソナルな質問も出たりして、自由な形で質問が出てきますし、それがその集団にとてもタイムリーな内容になることが多いです。
こんな質問ひとつで、意見の出方がこんなにも変わるんだーということを最近実感しています。
コーチングセッションでも
今まで、「今日は何を話しますか?」という感じの質問をしていましたが、
「今日、これを話してみたいなあと思うことありますか?」という質問をしてみると
「最近、こんなことを考えたんですよ・・・・。」と、結構、深い話が出てきます。
相手の思考の流れに沿った形で、質問の言葉を選ぶことの大切さを実感している今日この頃です。
今週は、いつもなら普通に聞いている質問も、ちょっと相手の立場になって、使う言葉を選んでみてください。新しい発見がきっとあると思います。
稲垣友仁