おはようございます。稲垣友仁です。
今朝は「I(アイ)メッセージ」と「you(ユウ)メッセージ」というものを紹介します。
例えば、子どもが夕食を残さず食べたとします。
「全部食べて、すごいね。よくやったね~」
という言い方と
「全部食べてくれてお母さんうれしい。」
という言い方があります。
前者は「youメッセージ」といいます。
「あなたは~」という文になるもので評価的な文となります。
後者は「Iメッセージ」といい、「わたしは~」という文で気持ちが伝わりやすい文になります。
メッセージを相手に受け取ってもらえるようにするには、断然「Iメッセージ」が強力です。
私が中学校のクラス担任をしていたときに、自分のクラスがある先生のときだけ騒がしいという時期がありました。
私から何度か注意していたのですが、どうしてもその授業だけ「ザワザワ」しているようでした。
ある時、その授業を受け持っている先生と休憩室で話すタイミングがあり、彼からその悩みを聞き、自分の力のなさに落ち込んだことがありました。
その瞬間。「この気持ちをみんなに伝えてみよう」と思い、自分が落ち込んでいる気持ちを、その後の帰りの会でクラスの皆に伝えました。
普段は生徒の前で自分の気持ちなんて話したことはありませんでした。
「僕は、A先生から話を聞いてショックだ・・・」
この話をする瞬間から、いつも「ザワザワ」してる生徒が「シーン」となりました。とても伝わった感じがしました。
何より、次の日から、その先生の授業がとてもメリハリのある授業に変わったのです。
中間テストも4クラス中、最下位だったのが、1位になりました。
気持ちを伝えると相手は受け取りやすいとういことを痛感した出来事でした。
ということで、今週は「Iメッセージ」で思いを伝えてみましょう。
「私は嬉しい」「私は悲しい」「私は苦しい」「私は楽しい」
などの感情を先につけるといいやすくなります。
いつもなら、
「すごいね」
と評価するところを
「びっくりして涙がでそうになっちゃった。心臓が今でもバクバクしてるわ」など、私が感じたことや私の状態を相手に伝えて見ましょう。
稲垣友仁