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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

“きく”とは?2

おはようございます。稲垣友仁です。

先週から2回シリーズで、次回のコーチングライブのゲストでもあります、プロカウンセラー池内秀行さんに原稿を書いていただけることになりました。スペシャル企画です。

※先週の記事を復習したい方は下記にバックナンバーがあります。

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こんにちは。プロカウンセラー池内秀行です。

前回は、日常的な3つの「きく」について書きました。

今回は、この3つの「きく」がカウンセリングではどうなるのか?

●「訊く」(ask)は、行動をしたのか、しなかったのかなど、その事実関係を確認したい時にこの訊き方をします。この質問を「閉じた質問」といいます。内容によっては、相手が責められていると誤解しなように「ソフトな閉じた質問」をすることが大切です。そのポイントは、その質問に「答えたくない」という選択肢もあることを伝えることです。次に、答える側が自由に話せる「開いた質問」があります。コーチングでいう質問力は、自分の行動を客観的に振り返るための「開いた質問力」が大切になります。この点、カウンセリングも同じです。カウンセリングは、プラス「気持ちや感情、体験」を理解するためにも「開いた質問」をしていきます。

●「聞く」(hear)は、カウンセリング、コーチング、どちらでも原則的に使わないきき方です。今回の内容の一つである「人の話が聴けない、本当の理由とは?」は、傾聴しているつもりで、結果的に「聞く」になるメカニズムの仮説を説明させていただく予定です。お一人お一人、自分のきき方について楽しく検証してもらう実習を取り入れることが出来ればと思っています。自分のきき方のメカニズムを体験的に知ることは、日常生活で会話が噛み合わない時に、軌道修正するヒントになると思います。

●日常の「聴く」(listen)は、とカウンセリングの「聴く」は、理解しようとする範囲が異なります。日常会話では、相手の話を「知的に理解したり物事に当てはめて理解しようとする」傾向があります。一方、カウンセリングの場合は、相手の気持ちや感情、体験、状況なども含めて理解しようとして聴きます。「開いた質問」をして「気持ちや感情、体験、その状況まで含めてわかろうとする」積極的な聴き方。このきき方を「傾聴」(active listening)といいます。ここまでの傾聴の理解は、カウンセリングとコーチングは同じですが、実際のセッションの場面では、質的に異なる部分があります。当日、お時間があれば、その違いまでお話できればと思います。

●日常生活で役立てるポイント
大切な内容の話しや、お互いが向き合う必要がある事に関しては、「ソフトな閉じた質問」と「開いた質問」、そして、「開いた質問」をしたら「聞く」ではなく、相手の話を最後まで「聴く」。それが「傾聴」のポイントです。うまくいかない時は、お互いそれぞれが話す時間を決めて、「それぞれが徹底的に相手の話を聴く」というルールを決めて話すのも一つです。この辺りの方法は、当日、参加者の皆さんからQ&Aでご質問があれば、色々とお話できればと思います。
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池内秀行氏hp
http://www.ikeuchihideyuki.com/

先週の記事バックナンバー
http://www.just.st/index.php?tn=info&in=307395&pan=27&msgid=38&pth=0&com=view&ts=4b75e9dd

いかがでしたか?
日常生活において「きく」という場面はとても多いのですが、上記の分け方を持っておくだけで、ちょっと楽に「きける」かんじがしました。

今週も「聴く」を意識してすごしてみましょう。

稲垣友仁

自分と相手は違う
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“きく”とは?
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