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メルマガ「共創コーチング®」共創コーチ養成スクール稲垣 友仁

間接承認2

おはようございます。
稲垣友仁です。

以前、中学校のサッカー部コーチをやっていたころ、現在日本代表ゴールキーパーの川口能活さんの当時コーチであったマリオというゴールキーパーコーチに指導してもらうことがありました。

全日本代表を教えている人ですから、どんな練習をするのかとても興味がありました。

さぞかし、面白い練習をするのかと思いきや、見てびっくり、
とってもシンプルな練習でした。

彼の練習方法は、キャッチボールを行うだけのシンプルなものでした。
投げて取る。
たった、それだけ。

でも、3回ぐらい投げるだけで、練習していたゴールキーパー達は
みるみるうまくなっていきます。

「えー、なんでー?」

と思ったのですが、彼の行動を見ているとだんだん、その秘密がわかってきました。

それは、彼の承認がすごかったのです。

別に、承認がうまいわけではないのです。

彼は、キャッチできたら、「オッケー」とか「グッド」とか
必ず、何らかの承認の言葉を言って歩き回っていました。

で、うまくできていない子がいると、そこまで走っていて、
こうやって取るんだよとティーチングします。
そして、もう一回やらせてみて、取れたら「グッド」と承認します。

たったそれだけ。

でも、思いました。

我々指導者は、きちんとキャッチできたときは、当たり前なので、何も言いません。
取れなかったときは、「なぜ取れないんだー!」と激を飛ばします。

これでは、選手は指導者の顔色を見て動いてしまい、本来の自分自身の力を発揮できないわけです。

ここで、学んだことは、とにかく「いいよ」という何らかの反応をだしてあげること。とにかく出し続けることだということです。

人は、「これでいいのだろうか?」と常に不安に思っています。

その不安が、行動を制限しています。

当たり前のことにも「オッケー」を出してあげることで、相手は、思いっきり自分自身を出すことができます。
そうすることで、徐々に才能を開花していくのだろうと気づきました。

今週は、どんな形でもいいので、当たり前のことでも相手を承認してみましょう。

「いいねえ」「すばらしい」「最高だね」
「気持ちわかるよ」「君の行動を見ていると気持よくなるよ」
「熱心に取り組んでるね」「あいさつありがとう」
「いつもありがとう」・・・・。

など、なんでもいいと思います。
相手の行動に何らかの反応を言葉で返しましょう。

1個では、変わらないかもしれませんが、これが10個つみあがると、相手に安心感を与え、勇気がわき、行動が変わるかも知れません。

稲垣友仁(ジョニー)

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