今まで話を聞いてくれた人、としてすぐに思い出すのは
前職の上司です。
彼は、何か私が仕事上で相談事があると、必ず私の話を聞いてくれました。
具体的にどんな風に聞いてくれたかと言うと、
気の利いた質問で頭を整理してくれたときもあったし、
ただ口を挟まず黙ってうなずいてくれたときもありました。
時には私の話を要約してくれたり、
適切なアドバイスをくれることもありました。
「聞く」行為一つとっても実に多岐にわたっていましたが、
毎回はなしをする度に、「聞いてもらったな」という実感がありました。
なぜでしょうか。
彼は、私の話を聞くとき、いつも「意思」を持って聞いてくれていたように思います。
部下である私の話は真剣に聞こう、という決めがあったのではないか。
彼の興味も意識も、聞くときのベクトルは完全に私のほうに向いていました。
こうやって聞いてもらうことで、
「私は理解されている」
「私は認められている」
と感じながら仕事をすることができました。
今週も、「聞く」がテーマです。
内容に関係なく、相手にベクトルを向けて、真剣に話を聞いてみるのはどうでしょうか?
稲垣陽子(YOKO)