ある女性の多い職場で、コーチングを行っています。
月2回、会社にお邪魔して、ミーティングに参加したり、リーダーと1対1のコーチングをしたりしています。
先月から、特にある部署で「不満」が色々と出てくるようになりました。
「社長から~と言われたがどうすればいいのか」
「こうしろと言われたが現実は難しい」などなど。
そのためのミーティングも開いてみたのですが、どうもしっくりいかない。
そこで、前回のコーチングでは不満を聞かないことにしました。
不満の代わりに目標を聞いていったのです。
「ところで、Aさんは何を目指して仕事をしているの?」
「今の仕事からどんな力をつけたいと思っているの?」
そうすると、もっと専門性を高めていきたい、とか
リーダーの右腕になりたい、など、力強い答えが返ってくる。
そして話していくうちに、表情も声も明るくなってくるのです。
目指すものがはっきりしてくれば、あとは、それに向けて何をしていくのかについて話していきます。
気づけば自然と不満の声は上がらなくなりました。
どんな社員でもエネルギーを持って働いています。
そのエネルギーを不満に向けさせるのか、目標に向けさせるのか、
それは社員の責任ではなくて、上司の責任なのかもしれません。
今週は、不満を聞いたら、
「ところで~さんの目標って何?」
って聞いてみましょう。
稲垣陽子(YOKO)