

おはようございます。稲垣陽子です。
今日は「存在承認」について書いてみたいと思います。
共創コーチングにおいて、承認はとても大切なスキルです。
なかでも存在承認は、「その人の存在をそのまま受け入れる姿勢」のことで、
目に見える成果や行動に関係なく「ここにいるあなた」をそのまま認めることです。
ただ難しいのは、相手が自分自身を認められないときです。
例えば、仕事で思うような成果が出ず、
「自分はまだまだだ」と落ち込んでいる人に、
「そんなことはないよ」「今のままで大丈夫だよ」と言っても、
なかなか受け取ってもらえなかった経験、ないでしょうか。
それは、本人が「自分はダメだ」と思っているからです。
「自分はダメだ」と思っている人に、
つい私たちは「大丈夫だよ」とポジティブな思考に変換させようとしたくなります。
承認もそこに向けて使おうとします。
実際に「承認」という言葉には、
ネガティブな見方をポジティブに変える、
というイメージがつきまといがちです。
でも存在承認の本質は、そこにはありません。
「自分はダメだ」と思っている、そのままの相手を受け取ること。
そして、そう思う背景にどんな才能や情熱があるのかを感じ取ることです。
例えばコーチングの場面で、クライアントが「全然できていない」と話すとき、
コーチは無理に励ますのではなく、
「それだけ真剣に向き合うことができるんだね」と事実をすくいあげたり、
「できていないと感じているんだね」とそのままを受け止めたりします。
すると多くの人が、「たしかに、逃げずに考えてはいる」とか
「全くできていないわけではないかもしれない」と、
自分の中にすでにある”もの”に気づき始めます。
私たちは「今ここで何かをしようとしている」時点で
ゼロから始めているわけではありません。
考えていること、試していること、迷いながらもがいていること。
それらはすべて「すでにある”もの”」になります。
存在承認は、「ある」と認めるところから始まります。
今週は、目の前の人の「足りないところ」ではなく、
「すでにあるところ」に目をむけてみましょう。
そして「すでにやっていることは何だろう?」と
問いかけてみてください。
その視点が、相手への存在承認の第一歩になります。
共創コーチングコラムでは、過去に承認についてたくさん記事を書いています
。「承認」についてもっと知りたい方はこちらのバックナンバーからご覧ください。
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