おはようございます、稲垣陽子です。
3月に入り、卒業式のシーズンとなりました。
この季節に合わせて、以前書いたメルマガを引用させていただきます。
ーー(2011年3月28日のメルマガより)ーー
先週、息子が幼稚園を卒園しました。
卒園式が近づくにつれ、子どもたちの様子を見ていると、興味深いことに気付きました。
それは、ほとんどの子どもが
「早く小学校に行きたい!卒園したい!」
と言うことです。
「幼稚園とお別れするのが寂しい」「卒園したくない」と言う子は、ごく少数でした。
あんなに楽しく過ごしていたはずなのに、不思議ですよね。
そんな中、別の幼稚園に通わせている友人から、興味深い話を聞きました。
その幼稚園では、卒園式の日に「お母さんの涙禁止令」が伝統としてあるそうです。
理由は二つ。
ひとつは、親が泣くと子どもが動揺してしまうから。もうひとつは、感受性の強い子どもを除いて、卒園は「寂しい」という感情よりも、「次のステージに進む期待」のほうが強いため、親が泣くことでその気持ちに水を差してしまうから、とのことでした。
確かに、卒園式の日、子どもたちはとても嬉しそうでした。
希望に満ちたキラキラとした瞳で、未来を見つめていました。
寂しがって泣いているのは、親のほう。
子どもたちはすでに前を向いているのです。
私たちは誰もが「自分の未来に期待する力」を持っているのかもしれません。
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さて、みなさんは今、どれくらい自分の未来に期待していますか?
よく「期待と不安が入り混じる」と言いますが、
私は物事には必ず二面性があると思っています。
期待だけ、不安だけ、ということはなく、どちらも存在しているもの。
要は、その割合がどのくらいか、ということです。
未来への不安が90%あっても構いません。
「こうなったら大変だ」「こうならないようにしよう」と不安をバネにして行動することもできます。
ただ、それでは行動してもすぐに疲れてしまうでしょう。
小さな子どものように期待100%とはいかなくても、
そのバランスは自分で調整できます。
まずは、期待の割合を50%から60%へ、
そして70%、80%へと少しずつ高めてみませんか?
そのためには、ワクワクする未来を思い描くことが大切です。
「こんなことができたらいいな」「こうなったら楽しいかも」と、
自由に夢を描いてみてください。
荒唐無稽でも構いません。
まずは、期待の目で未来を見つめてみましょう。
そして、その感覚のまま行動してみてください。
もしかすると、望む未来が、少しずつあなたのもとへ近づいてくるかもしれません。
未来を期待する力って自分が思う以上に力強いと、色々な人の未来を聞いて思います。
では、今週も素敵な一週間をお過ごしください。
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