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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】関わり方は決められる

おはようございます。稲垣陽子です。

春から新しい勉強を始めています。
コーチのスーパーバイザーになるための勉強です。

生徒になるための本

課題図書があるのですが、その中の1冊に面白い本がありました。
スーパーバイザーになるための本ではなく、
スーパーバイザーを受ける人のための本です。

簡単にいうと、教師になる勉強をしているのに、
生徒になるための本を読むようなものです。

最初は???と思ったのですが、これが読むととても面白い。
教師の視点ではなく、教師から学ぶために生徒として
大事なことや必要なことは何か、が書いてあります。

この視点が面白かったので、
実際に似たような本があるのか、Amazonで色々と調べてみました。

世の中には、良い教師になるために、
良い上司になるために、良い親になるために、
という本がたくさんあります。

でも、その逆の、よい生徒になるために、
良い部下になるために、良い子になるために、
と言う本はほとんど見つけられませんでした。

教師が望む良い生徒のふるまいとか、上司が望む部下の心得とかはありました。
例えば、上司に教えてもらうときはメモをとりましょうなどの、
心構えや心得はありました。

しかし、そもそも生徒とは何をする人なのか、
部下とは何をする人なのか、立ち位置や責任について明確にし、
それを求めるものはありませんでした。

そうか、そのくらい、上位の人(教師や上司)が、
下の人の立ち位置を決めているということでしょう。
その分、責任も上位が背負い込んでいるのだと思います。

お互いの関わり方を決める

4月になって、新しい関係の中で部下になったり
上司になったりする人も多いかと思います。

上司とは何をする人なのか。そこにどんな責任があるのか。
部下とは何をする人なのか。そこにどんな責任があるのか。

本当のところは、これだと言う決まりも正解もないのです。
二人の間で決めることができるのです。
本来、業務や役割はその上に乗っかってくるものです。

4月なので、面談をされる人も多いかもしれません。

業務や役割の確認だけではなく、
一度お互いの責任について話し合ってみませんか?
そして、責任遂行のためにどんな関わりをしていこうか、
関わり方も二人で決めてみてください。

上司と部下という関係を超えて、
お互いが主体的に責任を成し遂げる関係として、
想像以上に関わりやすい状況が生まれるかもしれません。

参考文献
On Being a Supervisee: Creating Learning Partnerships
Michael Carroll 著

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