おはようございます。稲垣友仁です。
2週間前のメルマガでは、
僕の大学院受験の体験談を紹介しました。
そのメルマガに対する反響がちらほらあり、
何人かの方からお声かけいただきました。
今日は具体的に大学院生活がどのようなものになるのかを
書いていきたいと思います。
僕が通っているのは社会人対象の大学院ですので、
基本的に金曜日の夜と土曜日丸1日に授業があります。
8月9月の初めに集中講義があり、
その時は平日の日中に連続で授業があることもあったり、
先生の都合で月曜の夜や木曜の夜など
イレギュラーな授業もたまにありますが、
基本的には金曜日の夜と土曜日の日中に通っています。
多くの社会人対象の大学院は会社に通っている状況を考慮して、
通いやすい状況をつくってくれていますが、
大学院によっては平日の日中に通うところもあります。
僕が通っている大学院は、
2年で30単位を取ることで修士課程を修了することができます。
1教科90分の授業を14回受ければ
2単位取ることができます。
例えば金曜日夜の授業だと
90分の授業を2回分行いますので、7週で終わります。
土曜日だと90分4回〜5回分の授業を
3週で終わらせたりする授業もあります。
授業に応じて評価の基準は違いますが、
主に出席日数、授業での態度(意見を言うなどの積極性)、
レポート提出の3つが評価対象になり、
きちんと出席していれば単位は取れるようです。
特に、先生方の教え方がとても上手く、
参加している生徒とやりとりをしながら
上手に学生に合わせて話を進めてくれるので、
とてもわかりやすいです。
僕を含めて現在在学している人数が4名なので、
毎回の授業の人数が2人〜4人と
少ないのもメリットかもしれません。
各人の仕事の状況も加味してくれて、
レポートもそんなに難しい課題は出ないので、
授業に参加してれば問題なく成績もとれるでしょうし、
また負担も少ないと思います。
大学院に通い始めて、
4月に行われた一番最初のオリエンテーションで
一番長く時間が取られたのは、修士論文の話でした。
他の大学院がすべてそうではないとは思いますが、
私が通っている大学院では、
修士論文をきちんと仕上げることを目標として
先生方も学生と関わっているのがよく伝わってきます。
大学院の大きな目標は、
論文が書けるようになるというのが
僕の学校が目指している目標のようですし、
僕も入試以前に調べて行き着いたのは、
大学院は勉強するというよりも、
論文を書けるようになるところだと認識して入りました。
ですので、論文指導は結構厳しいです。
最初は2週間に1度、
論文計画書を書いて何人かの先生方の前で発表するのですが、
厳しい質問や叱咤激励が飛んできます。
調べたいテーマが明確で、
論文を書く基礎基本ができている方にとっては
とても磨かれる場になると思いますが、
そうではない方は、苦しい思いをするかもしれません。
2ヶ月間は僕も大変でした。
3ヶ月目ぐらいに、授業を受けて
基礎的な知識が積み上がってくると、だいぶ慣れてきました。
現在は、自分の探求したいことを探求するために、
いろいろな論文を読んだり、
過去の文献を読んだり、
大学の図書館で調べたりしていくうちに、
新たな概念を学んだりすることが楽しいです。
私が通っている大学院では、
入ってから3ヶ月目に担当していただく指導教官を一人選びます。
そのあとは、その方に論文を作る作業を
支援してもらうことになります。
2週間に1回、指導教官との研究指導の時間が3時間ほど、
それまでに自分自身で作った論文計画書をもとに指導してもらいます。
事前に書いてある論文計画書を、
研究指導の時間に発表して、アドバイスをもらい、
その時間に次に調べる課題を明確にして、
次回までにそれをまとめてきて、
・・・というサイクルで行っていて、
現在の生活は、ほぼそれに時間を割いている状況です。
ですので、前回のメルマガにも書きましたが、
この時に自分のやりたい分野に精通している指導教官だと
いろいろとアドバイスがもらえると思いますので、
大学院に入る前に自分が深めていきたい分野の
専門の先生がいるかどうかを調べ、
一度面談したり会える機会がないかを探ることは
とても重要になってくると思います。
このように私が通う大学院では
論文を書くことが中心に行われていますが、
それ以外はそんなに負担なく学べる感じがします。
大学院の特徴として、上記のように論文重視型と、
実践を重視する実践重視型の大きく二つに分かれているようです。
どちらも修士論文は書くところが多いようですが
(修士論文を書かない大学院もあるようです)、
大学院によって特徴があるので、
事前に調べてから入るのがいいかと思います。
大学は、全館でwifi環境が揃っているので、
授業が行われていない空き教室に入って調べ物をしたり、
仕事が入っている場合は空き教室を見つけて、
オンラインのコーチングセッションなどができたりなど
とても便利です。
論文作成の中で必ず論文をインターネットで探すのですが、
いい論文であればあるほど、手に入れるのに
お金が15ドル〜25ドルぐらいかかることが多いのですが、
大学が論文掲載サイトと契約をしていて、
図書館のサイトから入っていくと
無料で見れるような仕組みもあったりします
(すべてではありませんが)。
在学中は学生全員に
マイクロソフトofficeやZOOMの環境を無償で提供されていていますし、
すべてオンラインで情報が取れるので、
どこにいても大学院にいるときと変わらないぐらいの環境を作ることができます。
ですので実際に大学院に行く頻度は少ないです。
授業以外はどこにいても同じ環境が作れるので、
授業がない時期だと
ほぼ大学には行かなくてもいい状況になります。
また大学院生には特別に部屋が用意されていて、
書籍や論文も置いてあり、
いつでも学習できる環境が整備されています。
その他に、通学定期券が学生価格で購入できたり、
学会なども学生価格で入らせてもらっています。
僕の場合は、平日は企業の仕事で
金曜日土曜日は大学院への通学、
日曜日はコーチングスクールの講師ということで
シーズン期は毎日仕事が入ることになりますが、
大学院の授業が毎金土にあるわけではなく、
例えば、今の時期は授業が1つしかないので、
そんなに負担なく過ごしています。
以上のように大学院は学習環境が整備され、
学問を深めたい方にはとても素晴らしい環境だと思います。
次回は具体的にどのようなことを学んでいるのか、
授業内容について書いていきたいと思います。
ーつづくー
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