おはようございます。稲垣友仁です。
今週は、クイックレスポンスという言葉を
テーマに書いていきたいと思います。
クイックレスポンスとは、辞書上では、
「販売時点や生産時点で、
注文に応じて素早く反応しようという経営手法」
とあります。
何かを注文して素早く対応してもらうと、
とても気持ちが良かったり、
その会社はお客様のことを考えている、
努力している会社として信頼できるイメージが構築されるように思います。
この言葉は経営上だけではなく、
私たちの日常用語としてもよく使われていると思います。
例えば、メールが来たらすぐに返事をするときなど、
相手の問いかけに対して迅速に対応することも
クイックレスポンスと私たちは呼んでいます。
自分の問いかけに対してすぐに返答がくると、
とても大切に思ってくれていると承認された感じになりますよね。
ある企業に勤める営業マンの方々に
「あなたが尊敬する上司はどんな人ですか?」
ということを問いかけたところ、
一番多く返ってきた答えが
「クイックレスポンスの態度がある上司」ということでした。
上司に相談する時に、今はメールでの対応も多くなっていると思いますが、
その相談メールの返信が遅いといろいろと考えてしまいますよね。
「何か、気に触ることメールに書いてしまったかな?」
「やっぱり僕のことは後回しなんだ」
「次の仕事に進めないじゃないか」
「決断遅いな〜」
など、未完の部分があると
人は居心地の悪さを感じて気になってしまい、
それが長期化すると相手への印象も悪くなってきます。
そんな中、クイックレスポンスをしてくれる上司は、
その居心地の悪さを消してくれるヒーローとして
良く見えるのではないかと思います。
上司としてうまくやっている方は、
クイックレスポンスの態度を持って
部下に望んでいる方が多いように思います。
逆に上司がクイックレスポンスができない理由として、
「間違ってはいけない」
「失敗させてはいけない」
などの気持ちがあったりして、
なかなか決断ができないので返答が遅れるのかと思います。
そのような場合でも、クイックレスポンスのある方は、
「現状ではわからないので3日後までにメールしますね」
など、見通しを相手に伝えて
居心地の悪さを感じさせないように配慮しています。
クイックレスポンスのある方は、決断が速いのだと思います。
できるだけ早く決断をして相手に伝える、
その場で決断できないときは、
今決断できないことを決断し、いつまでに決断するかを伝える。
ただ単に速いだけではダメだと思いますが、
周りを巻き込む決断をするときは、
できるだけ早く相手に返答するという
意識を持つことが大切になるかと思います。
今週は、クイックレスポンスを心がけてみましょう。
クイックレスポンスは相手を大切にしているよというメッセージにもなり、
これは相手を承認していることにもなります。
それによって、相手のモチベーションを上げることにもなりますし、
同時にあなたへの信頼も勝ち取ることができるかもしれません。
————————
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。