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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

【共創コーチング®︎コラム】共創を創り出すために競争を手放す

おはようございます。稲垣陽子です。

人と違う事を、どのように捉えていますか?

人と違うことは個性である。
強みである。
そんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。

でも「人と違う」ことが受け入れられず、
生きづらくなったり、自分はダメだと思う人もいます。

みんなができることができない、
小さい頃に「変わっているね」と言われた・・などの体験から
自分は人と違うと思い、違うからダメだとネガティブに思ってしまいます。

逆に自分は人と違ってすごい!とポジティブに捉える人もいます。
人と比べて、自分はここが優れている、勝っているなど、
自分は人と違って特別なんだ、と思いがちな人もいます。

どちらにしても、このベースにあるのは「競争」です。
誰かと自分を比較して「自分は違う」と見ていないですか?
競争がある限り、自分の「違い」を強みや個性として受け取ることは難しくなります。

「競争」を抜け出して、「共創」へ入るために

共創コーチングの目指す世界は「競争から共創へ」です。

共創の世界に向かうためには、お互いの違いを認め、
尊重し合う必要があります。

でも、言うは易し行うは難しい。

大切だとは分かっていても、
なんとなく表面的だったり、スローガンで終わってしまいます。

それは、競争や比較の世界の範囲で違いを認めて尊重しようとしているからなのです。
つまり、競争の世界内で行う「共創」に過ぎません。

例えば、自分が圧倒的に勝っていると思えば、相手の素晴らしさを
認め尊重しようとする寛容さが出てくるでしょう。
しかし、相手が力をつけて、その素晴らしさが自分の身近に
近づいてきたら、そんな寛容さはすぐに消え去ります。

逆も同じです。自分が圧倒的に負けていると思えば、
相手の素晴らしさを認め、尊重しようとはします。
でも、負けているという感覚にい続けるのが嫌になるので
相手の粗探しをしたりして、その人の一部しか認められなかったり、
尊重できなかったりします。

つまり、本当の意味で相手の違いを認め、
尊重し合う共創の世界に行くためには、
自分自身の中にある大前提の世界観を変える必要があるのです。

では、どうしたらこの大前提の世界観を変えることができるのでしょうか?
そう簡単ではありませんが、今日は
「自分の中の競争を明らかにする」ことをお勧めします。

私たちの多くは、そもそも自分が何に競争しているのか、
気づいてはいません。
そこに気づくことが共創の第一歩です。
今日はそのステップをご紹介します。

0、自分が「違う」と感じる人を一人思い浮かべる
1、自分が勝っていると思う部分をリストアップする
2、自分が負けていると思う部分をリストアップする
3、信頼できるコーチや仲間に上記に付随する苦々しい感情や
隠しておきたい嫉妬、罪悪感など自分の「競争」している部分について
言語化してみる
4、相手を通して見える本当に自分が欲しいもの、
すでに手に入っているものが何かをリストアップする
5、自分の素晴らしさ(強み)を言語化する
6、4番を明らかにしてくれた相手に感謝し、
相手の素晴らしさ(強み)を言語化する

いかがですか?

競争の中にいると見えてこない自分と相手の強みや素晴らしさ。
共創の中にいれば、それらが自然と浮き彫りになるのではと思います。
そして、どうやって活かすかを考える方が、競争でビクビクするよりも
ずっと自然で楽しいと思うことでしょう。

なかなか難しい事ですが、よかったらぜひ試してみてください。

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