おはようございます。稲垣陽子です。
世界のホームラン王と言えば、王貞治さん。
一本足打法で世界一のホームラン王になりました。
そんな王さんを指導したのは当時ジャイアンツのコーチだった荒川博さんです。
荒川さんの家で、毎日畳がすり減るほど練習したという話は有名ですよね。
先日、荒川さんが初めて王さんと出会った時のエピソードをDVDで見ました。
今日はその話からシェアしますね。
「王少年を初めて見たのは昭和29年の11月23日。
その日のことははっきり覚えている。
墨田公園少年野球場に行って野球を見ていたら、
彼は左ピッチャーなのに右打席で打っていた。
これが不思議だったので、
「坊や、ちょっと待て。なんで右で打ってるの?」と聞いたら、
「お兄ちゃんが右だから」って。
だから「坊や、左で打ってごらん」と言ったら、
「はい」って素直に左ボックスに入った。
そして、二塁打を打った。
もし、僕は左なんか打ったことがないから打ちませんと言ったら、
今日のこの話もないわけ。
だから、僕はこの【素直さ】が今日の王をつくったと思うんですね。」
(以上抜粋*資1)
素直であること。
最近「素直さ」は人生をうまくいかせる必須アイテムなのではと思うくらい、
素直に生きることの大切さを感じています。
ここで言う「素直」とは、従順になれと言うことではありません。
「受け入れてみる」と言うことです。
少年時代の王さんも、いくら大人に「左で打ってごらん」と言われても、
やった事がないことで失敗するかもしれないし、
試合中で勝ちたいと思っていたでしょうから、
嫌だ、と言ってもおかしくはないでしょう。
(実際、荒川さん自身は俺だったら嫌だと言う、と言っていました。)
でも王さんはまずは他人の意見を素直に受け入れるところからスタートしたのです。
そうやって受け入れてみることで、
もちろん上手くいったりいかなかったりと色々あると思いますが、
自分一人で考えて実行するよりも
はるかに多くのことを体験する事ができるようになります。
その体験の差は数年経った時に大きな差として現れるように思います。
コーチング上達も同じです。
そもそも無意識にやっているコミュニケーションに新しいやり方を取り入れることなので、
違和感があったり疑問が生まれたりします。
受け入れずらく感じることも多々あります。
それでもまずは受け入れてトライするところから始めて、使い続けていると、
ある時大きな変化を感じる事ができます。
今週はぜひ身近な人のアドバイスを素直に受け入れてみませんか。
自分一人で考えるよりも、上手くいく、なんて事があるかもしれません。
では。
*資1
21世紀の伝説史 王貞治
https://mshn.jp/r/?id=15jt53131&sid=4758
—————————
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。
下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。
意識をもって一週間を始めることができます。