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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®︎コラム】講師と教師の違いは?

おはようございます、稲垣友仁です。

ある講演会に行ったときに、

「私を先生と呼ばないでください」

そう話し始めた方は、
約40年に渡ってNHKラジオ講座「実践ビジネス英語」の講師を
つとめてきた杉田敏さんでした。

杉田さんの講座は、
主にビジネスパーソンから圧倒的な支持を集めてきました。
杉田さんのNHKラジオ講座は昨年惜しまれながら終了したのですが、
杉田ロスの声が大きく、ラジオの代わりになる音声書籍が今も発売されているほどです。

杉田さんは、

「私は講師です。先生(教師)ではありません、
だから、先生と呼ばないでください。
皆さんは、私が教えることを好きなように持ち帰ってください。」

と、おっしゃっていました。

講師と教師の違い

そこまで講師にこだわるのかと思いましたが、
そう言われれば講師と教師の違いってなんだろうと思いました。

杉田さんのイメージでいくと
下記のようになるのかと思います。

講師は、教える・伝える人

教師は、育てる・成長を促す人

僕も大学では非常勤講師をやっています。
担当する講義は、授業をしてそれで終わりです。
その後、成績をつけるなどしか関わることがありません。

しかし、大学の教員の方は、ずっと最低1年間、
学生と関わり、学生の成長のことを考えています

多分ですが、杉田さんは、そこまでやっていないんだから、
私のことを先生なんて呼ばないでくれと言っているのだと僕は思います。

とても自分の立ち位置をきちんと見て
仕事をされている方だなあと思いました。
これこそ職人だと。
そういう姿勢が、40年も続く人気講座になったのだと思います。

この出来事から、なんとなく仕事を行うのではなく、
自分の仕事にきちんと範囲と定義を持ち、
愚直に取り組んで行くという姿勢がとても大切なことだと思いました。

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