おはようございます。稲垣陽子です。
先月はICF(国際コーチング連盟)主催のconverge21が開催されました。世界のコーチが集まり、学習機会とネットワークを目的に開催される世界大会です。今回はオンライン開催でしたが、80ヶ国から2000人以上の参加者が集まったそうです。
3日間で90ものセミナーが開催されました。時差の関係でどれも真夜中の開催となり早々にリアルタイムで見ることは断念してしまいましたが、改めて見ると参考になるセミナーも多くありました。
そこで、今日はその中で印象に残ったセミナーを一つシェアさせていただきますね!
【permission to feel】
(感じることを許そう)
講演者:Marc A.Brackett Ph.D
Director,Yale center for Emotional intelligence Autthorより。
コロナになり自分の感情に意識がいった人は多かったのではないでしょうか。
自分が今どんな感情を感じているのか、それを知ることは自分を知るサインでもあります。
しかし、私達は社会の中で生きていくためには本当は不安や心配、恐れを感じていたとしてもポジティブでなければならないと思い、自分はハッピーで幸せでいようとします。でも、演者のMarcさんは「それが私たちにダメージを与える」といいます。
感情はあなたの中にあるものです。感情にいいも悪いもありません。
Marcさんはうまくいかない人は感情を「誤り」と捉え弱いものとみなすといいます。またその感情がずっと永久に続くとみなします。
それに対してうまくいっている人は感情を情報として受け止め、一時的なものとして考えます。
感情を判断せずに感じること、ありのままの感情を感じることを許すにはどうしたらいいでしょうか。
Marcさんは5つのポイントを教えてくれました。
1、Recognizing emotions in self and others
(自己と他者の感情を認識する)
・顔の表情などの認識も大事だが、実は人種や文化によって感情表現は微妙に違う。その違いにも意識を向けて相手の感情を認識しよう
2、Understanding causes and consequences of emotions
(原因と結果の理解)
・感情がある裏には必ずその感情の原因がある。原因にも理解を示そう
3、Labeling emotions accurately
(感情の正確なラベル付け)
・感情を言語化してみよう。言葉によってそこにある感情も微妙に違う。正しい言語化がより正確な感情把握になる。
4、Expressing emotions
(感情を表現する)
・感情を表現してみよう。感情はないのではなく、あるのです
5、regulating emotions effectively
( 感情を効果的にコントロールする)
・セルフケアをして感情をポジティブにするのではなく、どんな感情も許そう
いかがですか?
自分の感情を感じるとは、ありのままの自分を知ろうとすることにもつながるなと思いました。
不確実な時代、正しさの基準は外(社会)にあるのではなく、内(自分)にあることがより求められていると思います。
これからの時代を生き抜くためにも感情は大きなサインの一つとなります。
ぜひ今週は自分の感情を感じることを許してみてくださいね!
では、また来週!
参考文献
Permission to Feel: The Power of Emotional Intelligence to Change Lives
https://mshn.jp/r/?id=13qr02462&sid=4758
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