「親の心得」
赤子には肌を離すな
幼児には手を離すな
子どもには目を離すな
若者には心を離すな
秩父神社
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おはようございます、稲垣友仁です。2週間ほど前から体調を崩し、少し寝込んでおりました。
昨今の緊急事態に精神的に自分自身を追い込んでしまい、今詰めすぎてやりすぎたようです。
この2週間はゆっくり過ごさせてもらい、徐々に回復してきました。
結構周りでも体調や精神的に支障をきたしている方もいると聞きます。
お互いに長丁場ですので、適度な緊張感は持ちながらも、未来に対する、ある程度の楽観的な視点も持ちながら、ゆっくりやっていきましょう。
私たち大人の精神もそうですが、子どももこのような中少し落ち着かなくなっており、普段と様子が違うということを多く聞きます。
今日は、そのような時に参考にしていただきたい記事を紹介します。
「新型コロナで休校中の子どもたちに、いま大人ができること」 Forbes japan
http://mshn.jp/r/?id=101gd2462&sid=4758
*今日のメルマガは上記の記事をまとめたものとなります
記事の中で語っているのは、「病弱教育」のプロフェッショナルである副島賢和さん(昭和大学大学院保健医療学研究科 准教授・学校心理士スーパーバイザー・昭和大学附属病院内学級担当)。
「病弱教育」とは、病気等によって、継続して医療や生活上の管理が必要な子どもに対して、必要な配慮を行いながら、入院中や退院後の自宅療養中などで通学が困難な子どもに、病院内や自宅などで行う教育のこと。
副島さんは、東京都の教員として25年間を過ごし、最後の8年間は昭和大学病院の院内学級「さいかち学級」の担任を務めた。教師である傍らホスピタル・クラウン(病院などで心のケアをする道化師)としても活動し、2009年には「赤鼻のセンセイ」というテレビドラマのモチーフにもなった方です。
副島先生がおっしゃるには、
「友達との接触が制限されているからこそ、一緒に生活している人との時間が大切になる。一見いつもと変わらず元気そうに過ごしている子どもたちにも、注意が必要だ。そして何より、私たち自身も、頑張りすぎない、我慢しすぎない。夫婦や家族、友人たちとお互いに支え合っていくことが必要。」
とおっしゃいます。
そして、現在のような状況に対応するための4つのポイントを紹介しています。
1、子どもたちは今「とても頑張って」いる
子どもにできるだけ触れてあげてほしいと思います。『触れる』というのは、肌と肌で触れることだけではありません。眼差しで触れる、優しい雰囲気で触れることも『触れる』ということになります。一緒においしいものを食べてニコッと笑う。おいしいねと言う。味覚や嗅覚も通して、子どもに触れる必要があります
2、大人の不安やストレスは子どもに伝わっている
大人が心配を抱え、イライラしていると、子どもはその状況をすぐに察します。大きくなるほど甘えることをしなくなる。大人が頑張っていると、子どもも頑張ります。大人が我慢していると、子どもも我慢するのです。
だから、まず大人が自分を大切にしてほしい。自分を大切にできない人は人を支えることも難しくなってきます。大人にとっても、自分を大切にしてくれる誰かがいることが必要です。
3、家族の一員として、子どもを頼りにする
役に立っていると思えることがあると、子どもたちは自信を持つことができます。『せっかくの機会だから何かできるようになるといいね』と声をかけることで、子どもたちの希望にもつながっていくと思います
「何だかわからない」という状態は漠然とした不安の原因になる。日々が楽しくなるような今後の見通しを立てていくといいと思います。
4、子どもたちの間違いにバツはつけない
失敗したり、間違えたりしても、『失敗は誰でもあるよ』『ここを間違えていても、こっちはできているよ』と、積極的に認めてあげることが、1人でも学習が続くポイントです。同じ教科だけやりたがる子には、『また算数ばっかりやって』『得意なことしかしない』と声をかけるのではなく、得意なことからやればいいと、その子がやっていることを認めてあげてください」
私たち人間は関わりの中に存在していました。今、それが遮断された状態です。
普段自然に上手く行っていたことが上手くいかない。ということが出てきます。ましてやメディアの煽りで心配や不安が知らぬ間に蔓延しています。
それに影響を受けないというのが難しい状況ですが、慌てず落ち着いて、そして自分にも周りにも優しい関わりが今大切になってくる時期なのだと思います。
ぜひ、自分から優しい関わりを始めて見てください。