おはようございます、稲垣友仁です。
「種の起源」ダーウィンの、有名な言葉です。
『生き残る種とは、最も強いものではない。最も知的なものでもない。それは、変化に最もよく適応したものである。』
私たち生きるものにとって最も重要なのは適応だということです。
現在、世界は変化し、まさに適応が求められています。
私が属している教育の世界でも、大きな変革が起こっています。
これまでの教育は、教える人の都合で教えていました。
教師が前に立ち、黒板を後ろに一斉に同じ形で教える方法です。
生徒側としては、これについてける人は学べますが、ついていけない人は脱落します。
そのような状態に適応するために出てきた手法がアクティブラーニングというものです。主に集団による学習活動を入れることで、生徒の学習に対する主体性を引き出し、学力の向上を目指す活動です。授業から脱落する人の割合もグンと減らすことができます。
アクティブラーニング的な授業を行うには、教師の力量がいるので、完全にうまくいっている状況とは言えませんが、教育の方向性としてはこの方向で動いてきていました。
しかし、現在、生徒達が同じ空間で活動することが難しい状態になっています。
さあ、どうする教育?といった感じでしょうか。
このような中で、多くの教育現場で「オンライン」による教育活動が模索されています。
いろいろなオンラインの現場を見てきましたが、最初は、元々リアルな場所でやっていたことをオンラインでそのままやろうとします。
しかし、これには無理があります。オンラインにはオンラインのいいところがあり、難しいところもあるのです。ですので、オンラインの良さを活かした形に、学習内容や学習形態全体を組み直していく必要があります。
そのような中、『新型コロナ休講で、大学教員は何をすべきかについて知恵と情報を共有するグループ』というフェイスブックグループが立ち上がり、私も参加させていただいています。
3月最終週から立ち上がったグループで、まだ1週間も立っていないのですが、大学の先生方がどんどん参加していて今も増え続けており、現在約9000人の方が参加するグループになっています。このメルマガを出している時点では1万人を超えるかもしれません。
この場では、自分の不安を話したり、自分たちが持ちうる知識や体験を出しあい共有しています。先行してオンラインで授業をしている大学も数校あり、その様子も聞けますし、海外の大学の様子なども出てきます。
ここで、たった数日ですごく学びましたし、かなりオンライン教育における知識や方法論は進化したように思います。
この場を見て、私たち人間が適応しようとする能力は本当にすごいと思いましたし、特に人間は協力し合うことが強みで、その力は何十倍にもなるということを体験しています。オンラインのメリットはまさにこれだなと思いました。
一人ひとりを結びつける、共有による学びがオンラインの膨大なメリットなんですね。
私たち人間の協力するという強みを何十倍にも高めてくれるのがオンラインなのです。
私たち人間は未来へと進化していくためにもオンラインへの適応は必須なのだと思いました。
*参考資料:フェイスブックグループ
『新型コロナ休講で、大学教員は何をすべきかについて知恵と情報を共有するグループ』
http://mshn.jp/r/?id=0zyh52462&sid=4758
上記のグループに入りたいと思っている大学教員の方が見えましたら、このメールに返信、もしくは、フェイスブックで私と知り合いになっていただければ私から招待させていただきます。
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