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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 友仁

【共創コーチング®コラム】良い教師の条件とは、教育ビッグデーターの利用

おはようございます、稲垣友仁です。

現在、埼玉県が行っている新学力調査が日本だけでなく世界的に話題になっているようです。

埼玉県が進める「新学力調査」は何が凄いのか

下記は、
『東洋経済ON LINE「埼玉県が進める「新学力調査」は何が凄いのかビッグデータでわかる良い教師の条件とは?」』
からの抜粋です。
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ある小学校に通う4年生の子どもが5年生、6年生と進級するたびに「追跡調査」を行うのである。こうすることで子どもがどれだけ力をつけたのかがわかるようになる。ここが従来の学力調査との大きな違いである。

前述の通り、従来の試験では全体の平均点がはじき出され、それと比べて高いか低いかという評価に終始していた。

ただ、これでは一人ひとりの「伸び率」は見られない。たとえ平均点に達していなくても、「伸び率」を見て成長が認められれば、その生徒の力は伸びたといえる。
いわば「平均点の呪縛からの解放」こそ、埼玉県学調の最大の特徴である。このような調査を自治体レベルで大規模に実施するのは、世界的にみても極めてまれだ。

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「学力の経済学」という書籍に「付加価値」をあげられる教師がアメリカでは求められているという部分がありました。
付加価値とは、昨年は●点だった生徒が、その先生に教えてもらったら◎点まで上がった。この上がった部分を付加価値といい、付加価値を高く付けられる教師が優秀な教師だとアメリカではなっているようです。
日本でも見ていないわけではないのですが、数値レベルでは見ていないので、今後は、埼玉県方式の学力調査を個人レベルでも見ていくことで、そこで何が起こっているかを追跡でき、さらにどのような指導が子どもたちにいいのかが明らかになると思っています。

これは、僕の理想ですが、例えば、1年生から6年生まで成長していく上でAさんは、3年生のときの伸びがすごくあった。横軸で見てみるとそのクラスの生徒全員で伸びていた。そうすると、その時に教えた教師は、付加価値が高いということがわかります。

その教師のような付加価値が高い教師が何をやっていたかを全国的なレベルで見ていくと教師はどのようなアプローチをするべきがが見えてくる。

また、生徒は学年ごと発達段階が違うので、多分、同じようにしていても結果が変わってくると思います。ですので、どの年代にどのようなアプローチが必要かも見えてくるというのが、この取り組みのすごいところです。

累計約90万人分のデータ分析から見えてきたこと

埼玉県教育委員会は、慶應義塾大学SFC研究所に対し、3年間で累計約90万人分のビッグデータの分析を依頼し、その中で一定の因果関係として見えてきたことが2つあるそうです。

それは、
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1、自制心や勤勉性、苦手でも頑張る気持ちといった要素(非認知能力)を伸ばせれば、学力は伸びていく

2、学力や非認知能力は、対話的・主体的な深い学び(アクティブ・ラーニング)に基づいた授業を実践したり、上手にクラスをまとめられたりする教師によって、より伸ばされる
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子どもが自分をコントロールしてこつこつとまじめに取り組み、苦手な教科でも気持ちを整理して課題に向かう態度をどれだけ養えるか。
埼玉県学調のデータ分析結果は、試験で点を取れるようになるためにはこうした視点を持った教育が必要ではないかと示唆しているようです。

このような子どもの姿勢や態度は、一方的に教え込まれたりするよりも、アクティブ・ラーニングによる教師の引き出し方や、子どもたちの教師への信頼性で決まってくる可能性があることがわかってきました。

「目標達成の力」が本当についているかどうかを見ていく

こうした「良い教師」の条件を見極められるのが、埼玉県の学力調査の強みのようです。

ただ、基本的に、試験で結果を出す(学力をつける)ということは、将来的な目標達成の力につながるという前提での取り組みだと思います。

しかし、本質は、学力をつけるのではなく、それを司る「目標達成の力」が本当についているかどうかを見ていかないと、将来的に学力はあるけど、仕事への応用ができない人がたくさん生まれて、本人も職場の周りの人も困るという事態になりかねません。

目標達成する力は、非認知能力の一つになり、現在非認知能力は、大きく分けると下記の3つの非認知能力の育成が大切だと言われています。

・目標達成への力(やり抜く力など)
・感情コントロール力(気持ちをコントロールできる力、楽観性など)
・コミュニケーション力(社会性、思いやりなど)

世界的にも、学校教育は、学力という数値から解放されない現状は変わらないように思いますが、早く非認知能力の解明が行われ一生涯において、本当に必要な力の開発に学校教育の力点が置けるようになることを切に願います。

参考文献:
『東洋経済ON LINE「埼玉県が進める「新学力調査」は何が凄いのかビッグデータでわかる良い教師の条件とは?」』
→ http://mshn.jp/r/?id=0zsmy2462&sid=4758

 

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