あけましておめでとうございます。
稲垣陽子です。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
いよいよ、2020年がスタートしましたね。
オリンピックイヤーということもあり、今年こそは悔いのないよう、やりたいことをやるぞー!と気合いを入れて目標設定された方も多いのではないかと思います。
とはいえ、「1年の最初に設定した目標を年末までにきちんと達成する」って、なかなか難しいですよね。
実際に、アメリカのペンシルバニア州にあるスクラントン大学が、
「新年に立てた目標を年末に達成したかどうか」
について調査を行なったところ、達成率はたったの8%だったそうです。
さらに言うと、1年が始まって最初の1週間で、25%は脱落するのだとか。
つまり、明日、1月7日の時点で、4分の1の人たちはすでに設定した目標を忘れてしまっている、ということになります。
では、どうすれば新年の目標を達成できるのか。
このメルマガでは毎年、年始には「目標設定」というテーマの記事をお届けしています。
お正月にじっくり考えて目標設定をしたという人も、まだぼんやりとしか考えていないという人も、ぜひこの機会に振り返る時間を設けていただけたらと思います。
さて、今回は、「理性」と「感性」二つの視点で、合計10の質問を用意しました。
<理性的な質問>
まずは、理性で客観的に思考する質問から考えてみましょう。
(1)その目標を達成するメリットは何ですか? 3つあげてください
(2)その目標を達成するデメリットは何ですか? 3つあげてください
(3)目標を実行に移す際にハードルになることは何ですか?
(4)そのハードルを越えるために、具体的にできることは何ですか?
<感性的な質問>
続いて、「感情」や「想像」にフォーカスする、抽象的な質問です。
(5)その目標を見るとどんな気持ちになりますか?
(6)目標について楽しみに感じるところはどこですか?
(7)目標について不安(ストレス)に感じるところはどこですか?
(8)直感的に、その目標は達成できそうですか?
できるとしたら(できないとしたら)なぜそう思いますか?
(9)あなたは何のためにその目標を実現したいのですか?
それはあなたの本当にやりたいことですか?
そして、最後です。
(10)今年はその目標でいきますか?
いかがでしょうか?
もしかしたら、新年で高いモチベーションのまま、実現が難しい目標を設定してしまった、という人もいるかもしれません。
それならば、少し基準を下げてみて、確実に実行できる目標に修正するのも良いと思います。
逆に目標が凡庸で退屈に感じた人は、目標が低すぎる、あるいはずれているのかもしれません。
この10の質問を元に軌道修正しながら、しっくりくる目標を設定してみてくださいね。
目標を振り返る日をあらかじめ決めておくのも良いと思います。
たとえば、節分の2月3日など、キリの良い日を「目標を振り返る日」と設定し、進捗状況と照らし合わせながら、「この目標は高すぎたな」「他の目標も追加しておこう」といった具合に、少しずつ修正していくのです。
「年始の1回で全部ガッチリ決めなくちゃ」ではなく、2回目のスタートラインを作っておくことによって、約1ヶ月間、目標についてじっくり考える時間ができるんですね。
いざ走り出してから「あれ、何したかったんだっけ?」と忘れてしまうリスクが低くなりますので、今の段階で決めきれないという人は、この方法を試してみてください。
きちんと納得のいくまで熟考した目標の方が、当然ながら、達成はしやすくなります。
私たちも、2020年は新たなチャレンジをしようと、年始に目標を設定しました。
今年は、オンライン講座をスタートさせようと思っています。
昨今「遠方にいても共創メソッドを学びたい!」というお声を数多くいただくようになりました。
私たちが開催している「共創コーチ養成スクール」は、ICF(国際コーチ連盟)の認定資格、ACTPの認定をいただいています。
ICFにはラーニングの手法などに様々な基準があるため、ICFの基準をクリアし、かつ、全国の方々とも繋がれるような講座の仕組みを作るというのはなかなか難しい挑戦ではありますが、じっくり考えた上で、今年挑戦するべき目標に組み込みました。
「決断する」ということにはストレスがかかります。
自分が何に重きを置いているのか、深掘りして考えていかなければならないわけですから、その分、エネルギーも消費してしまうかもしれません。
けれど、「目標を決める」ことから逃げて、よく考えず、安易に目標設定をしてしまうと、結局は何も成し遂げられずに1年が終わってしまった、ということに成りかねません。
今日は1月6日、仕事始めという人も多いでしょうから、ぜひこの機会に、「10の質問」を使って目標を振り返ってみてくださいね。
私たちもじっくり振り返ってみようと思います!
今年も皆さんにとって素晴らしい1年になりますように、心より、お祈り申し上げます。
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