おはようございます。稲垣陽子です。
4月も3週目に突入ですね。
新年度で環境が変わった方は、そろそろ慣れてきた頃でしょうか。
昨秋に「言いづらいことをサラリと伝える技術」(三笠書房)という本を書かせていただきました。
おかげさまで、様々な方に手に取っていただき、お会いしたことない方からも感想などをいただくようにもなりました。
そんな頂いた感想を目にしていく中で、気づいたことがあります。
それは、実は人々は
「言いづらいことをサラリと伝えること」ではなく、
「言いづらいことをサラリと伝えなくてもうまくいくこと」
を望んでいるということです。
そりゃーそうですよね・・・!
さらりと言えたとしても、言いづらいことを相手に向かって言うなんてストレスがかかります。
言わないですむなら言いたくない。
言わないで相手が気づいて変わってくれればこんなにいいことはない。
実はそう思っている人の方が多いということがよく分かってきました。
それもごもっとも!
2冊目はそういう本を書くとしまして・・♪
今日は、改めて、言いづらいことを伝えるメリットについてお伝えしたいと思います。
言いづらいことをさらりと伝えるメリットは何でしょうか。
一つは相手のため。もう一つは自分のためでもあります。
自分のため?とはどういうことでしょうか。今日はそこにフォーカスをしてお伝えします。
言いづらいことを言おうとなると、何を言おう、どう言おうと真剣に考えます。
それは相手とはどんな人なのか思い巡らすことにもなりますが、同時に、自分は相手を前にして、本当は何を望んでいるのか明確にすることでもあります。
例えば、もしあなたがチームリーダーだとして、チームの中に、意欲のない部下がいたとします。
「もっとしっかりやれ!」「態度を変えろ!」「お前は生意気だ!」
例えば、そんなことを本当は言いたいとします。
でもそのまま言っても伝わりませんし、相手は変わりません。
そこで、どう言ったら伝わるか逡巡するでしょう。
その時は言い方だけではなく、なぜその人はそういう態度をとるのか、その人はそもそもどんな人なのか、様々な角度から相手を振り返るはずです。
そうやって、真剣に人について考えることは、
あなた自身の人に対する視点や見方の幅を広げてくれます。
でもメリットはそれだけではありません、
わざわざ言いづらいことを言おうと思う、というのは、その裏にあなたの望みがあります。
言いづらいことを言いたいと思うくらい、あなたが手にしたい未来や願望があるのです。
例えば、この場合なら意欲のない部下を変えたいと思うくらい、
「みんなが一生懸命になるチームを作りたい」
「笑顔で仕事をしてもらいたい」
という願望があります。
自分は本当は何を大切にしてどんな世界を目の前の人と築いていきたいのか。
言いづらいことを言う人がいるからこそ、気づくことができるとも言えるのです。
自分が目指しているものが見えると、人生はもっと気楽に、充実したものになるでしょう。
ちなみに言いづらいことをサラリと伝えるためには、この願望を言葉にすることが肝となります。
そして最後のメリットは、言いづらいことを言おうと決めることで、
あなたのエネルギーが高まることです。
自分が言わなくても・・タイミングが来たら・・
そうやって言わないで当たり障りのない関係を築いていると、大きな波風は起こらないかもしれませんが、あなた自身のエネルギーは吸い取られていきます。
そして、肝心な時にエネルギーがー出てこなかったり、逆に変にエネルギーが爆発してしまったりします。
伝えると決めることでエネルギーは高まり、循環を始めます。
不思議なのですが、言わないよりも言おうと決めた方が、様々なことがスムーズに流れ出すのです。
その奥底にある、あなたの愛や情熱も伝わりやすくなると私は思います。
ぜひ、今週は言いづらいことを言うと決めて動いてみてください。
どうぞ素敵な1週間になりますように。
<詳しくはこちらから・キャンペーン実施中>
言いづらいことをさらりと伝える技術(三笠書房)
稲垣陽子著
http://mshn.jp/r/?id=0xlzv2462&sid=4758
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。意識をもって一週間を始めることができます。