おはようございます、稲垣友仁です。
先週、日本の偉大なベースボールプレイヤーであるイチロー選手が引退しました。
実は私も中学校、高校、大学と野球選手であったこともあり、常に彼の一挙手一投足を気にしていました。
私にとってイチロー選手というのは、野球というと、ホームランをたくさん打つバッターや、三振をたくさんとる投手がすごいというイメージがイチローの出現まであったのですが、小さいヒットを積み上げていくことで、世界を変えていくこともできるという、日本人にとって勇気付けられるような価値付けを行なってくれたクリエイティビティな選手でした。
彼のすごさは、ストイックに自分自身をコントロールして、結果を出し続けていくということ。
才能だけじゃなく努力によって、続けることによって、人生を変えていくことができる、グローバルにもチャレンジできるんだと、私たち多くの日本人の美意識を呼び覚まし、勇気付けてくれた貴重な人ではないかと思います。
今日は、先日の引退会見から、イチロー選手の言葉を紹介したいと思います。
インタビュアー:
「イチロー選手の生きざまで、ファンの方に伝えられたことや、伝わっていたらうれしいなと思うことはありますか?」
イチロー:
「生きざまというのは僕にはよくわからないですけど、生き方というふうに考えるならば…先ほどもお話しましたけども、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、はかりは自分の中にある。それで自分なりにはかりを使いながら、自分の限界を見ながら、ちょっと越えていくということを繰り返していく。 そうすると、いつの日からかこんな自分になっているんだ、という状態になって。だから少しずつの積み重ねが、それでしか自分を越えていけないと思うんですよね。 一気に高みに行こうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えているので、地道に進むしかない。 進むだけではないですね。後退もしながら、ある時は後退しかしない時期もあると思うので。でも、自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないですよね。 間違ったことを続けてしまっていることもあるんですけど、でもそうやって遠回りすることでしか、本当の自分に出会えないというか、そんな気がしているので。自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後のファンの方の気持ちですよね、それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいていたのかなと。 それは嬉しかったです。そうだとしたらすごく嬉しいし、そうじゃなくても嬉しいです、あれは」
上記を聞いて、 自分自身の「はかり」を基準に日々生活していくこと。
これが大切だなと思いました。 日々、私たちは他の出来事にほんろうされ、感情が動かされて自分自身を見失います。 イチロー選手の凄さは、どんな爆風の中でも自分自身を見失わずにいたことなのかもしれません。 自分自身のはかりをみて、ちょっと超えていくこと。これが「やり抜く力」のポイントだと聞いて、それなら自分にも続けてできるのではないかと未来が明るくなりました。
ぜひ今週は他人と見比べることなく、自分自身のはかりを見て、それをちょっと超えるようなことを行ってみてください。
出典:
Full-Count イチロー節全開、85分間の引退会見
一問一答ノーカット より抜粋
http://mshn.jp/r/?id=0xge12462&sid=4758
※上記のコラムは、当社発行メルマガに掲載されたバックナンバーです。下記のバナーから登録いただけば、毎週月曜日朝8時に、このようなコラムが届きます。意識をもって一週間を始めることができます。