おはようございます、稲垣友仁です。
コーチとして様々な職種のハイパフォーマーな方々と接することがあります。
社長、リーダー、スポーツ選手、高校生など、それぞれの分野でハイパフォーマーな人達と話をしていて気づくのが、彼らは「将来のビジョン」を持っているということです。
彼らと話していると、
「やるからには世界を目指したいと思ってます。日本だけでなく我が社の製品を世界の人々に使っていただき幸せになってもらいたい」
「圧倒的にお客さんに喜んでいただきたいんです。そのために僕たちは存在してるんです。商売度返しです」
「将来は海外でプレーしたいんですよね。僕自身というか、後輩達にも夢が持てるじゃないですか」
「医療で人に貢献したいと思うんですよ。そのためには、絶対に医学部に合格したいです。」
など、熱い思いを語ってくれます。
このような体験から、私たちの高性能を引き出す力とビジョンは直結しているのではないかと最近考えるようになりました。
『ビジョンがある = 自分の高性能を発揮』
ということは、ビジョンを描くことができれば、自分の高性能を発揮できるということになるので、どうしたらビジョンを描けるようになるのかが知りたくなるわけです。
そう思っていたら、私たちの長年の友人であり、当社、共創コーチングのブランドディレクションをしていただいている、江上隆夫さんが「ビジョン」の本を1月に出版しました。
そこに、たくさんヒントが書いてありました。
今日はその中かから、「ビジョンが必要な理由」の部分についての引用を紹介します。
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組織は本来、目的があって生まれます。しかし、語るべき未来、目指すべき未来がない組織は何かを想像することから離れていきます。そこに自身の存在意義を反映したビジョンがないからです。
すると、組織のエネルギーは自己維持のためだけに費やされていきます。多くのエネルギーが無駄になります。これが、どれほど不健康な状態であるかは、少しでも経営をかじったことのある方ならお分かりでしょう。
それは、いま、この国のあちらこちらの組織に見て取れる、当たり前の光景になっています。
この光景から、どうやって脱するのか。どうやってビジョンを取り戻すのか。それこそが本書のテーマです。
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要するに、
・「語るべき未来、目指すべき未来」があるか?
・「自分の存在意義」が分かっているか?
・「存在意義を反映したビジョン」があるか?
この3つがポイントになるかと思いました。
ここまでのことから考えると、ビジョンとは
「自分の強みを活かせる、ワクワクする未来」
という言い方もできるかと思います。
不確実性が増す今日において、感情のアップダウンは避けられません。
未来への希望、生きる意味、働く意義などを含んだ「ビジョン」が必要な時代になってきていると思います。
ぜひこの本が、ご自身のビジョン、組織のビジョンも考えるきっかけになれば幸いです。
またぜひ著者をお呼びしてセミナーを開催したいと思います。
参考文献:
THE VISION あの企業が世界で成長を遂げる理由
江上 隆夫 (著)朝日新聞出版 (2019/1/18)
http://mshn.jp/r/?id=0x8c72462&sid=4758
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