おはようございます。稲垣陽子です。
先日、ブラザー工業株式会社部長、岩垂友美子さんのお話を聞く機会がありました。
その中で、素敵なキーワードを学びました。
それは「pay it forward」(ペイフォワード)です。
ペイフォワードとは、ある人物から受けた親切を、また別の人物への新しい親切でつないでいくことを意味する英語、です。
(weblio辞書より)
日本語で言うと「御恩送り」のこと。
また、2001年には映画が大ヒットしたので、知っている方も多いかと思います。
岩垂さんは、
「ペイフォワードとは、してくれた人に直接何かを「して返す」のではなく、その御恩に
感謝しながら、別の人に「して返す」こと。
自分自身は、産休・育休の時に色々な人にサポートしてもらった。
それはすごく感謝していることだが、その人たちに、直接返すことができない。
だから、受けた恩は次世代リーダーを育成したりサポートすることで使っている。」
とおっしゃっていました。
「してもらったこと」を素直に受け取り、常に感謝を忘れずに、自分が出来る時には誰かのために「して返す」ことを忘れない。
仕事をしていく上でとても素敵な姿勢だな、 と思いました。
また、これはチームや組織運営にも活用できるのでは、と思いました。
この考えがチームや組織に広がったらチームは個人主義から全体主義となり、チームワークもできるし、雰囲気も良くなるのでは、と思います。
例えば、チームに育児中で時短の社員がいたとします。
時短の分、その人の仕事を誰かが負担する必要がありますが、大抵、子供がいない人や時間に制約のない人が、負担することになります。
そうすると、いつも自分ばっかり、ずるい!不公平だと感じて、問題になったりします。
でも、ペイフォワードがチームに活用されれば、できない人の分は、できる誰かがフォローをし、その御恩がどこかで返ってくる、という信頼をチームに熟成することで、ずるい、とか損をした、という感覚は薄まるのではないかと思いました。
自由にお互いが与えたり、頼ったりできる関係は、とても力強いチームを作ることができるのでは、と思います。
またペイフォワードは1対1の関係だけで問題を解決するのではなく、多数を巻き込みながら、問題を解決する手法にもなるのではと思いました。
そんなことを考え、ネットで調べてみたら、インテカー社長 斉藤ウィリアム浩幸さんも分かりやすく、似たような記事を書いていたのでご紹介します。
斎藤さんは、日本に来て「手伝いましょうか」と言うと、拒否されてびっくりしたそうです。
何か企んでいるのではないかと勘ぐられる。
でも、人生には与える一方の時期、与えられる一方の時期、どちらもあるのが当然だ、と言います。
http://mshn.jp/r/?id=0x6oa2462&sid=4758
ペイフォワードの概念を知ることで、人に対して、ちょっと優しくなれるような気がします。
すぐにチームに取り組むことは難しいですが、まずは今週、誰かにペイフォワードをすることからはじめてみませんか?
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