こんにちは。稲垣陽子です。
この数ヶ月をかけて、ある企業さんのご依頼で、全社員の方々を面談し、インタビューをさせていただきました。
1人30分。トータル256名。
才能に焦点を当てて、面談を行いました。
不思議なもので、才能だけに焦点を当てると、話の端々から様々な「才能」、あるいは「才能」まで行かなくても、「強み」や「特性」を感じることができます。
改めて、人の「才能」は多様であり、無数であること、
そして、多くの人が自分の才能に気づいていないことにも気づかされました。
自分の才能に気づけば、それを使えるようになります。
昔、だんなから聞いた話ですが、
彼は小学校の時に、サッカーをしていました。
ある日の試合で、自分の眼の前にボールが来たそうです。
いつもは仲間にパスを出すタイプなのですが、
たまたま自分が先頭でパスを出す人もいなくて、仕方なく、ドリブルして走ってゴールまで行きました。
すると、敵も味方もついてこれなかったそうです。
そのままシュートして得点になったのですが、そのとき彼は初めて気づいたそうです。
「俺は足が速い」
それから、とりあえずボールが来たら走る、を繰り返してシュートを打っていたら、その年の得点王になったとのことでした。
このように、まずは自分の才能に気づくこと。でも気づくだけではダメです。それを使おうと意志が入ったとき、才能の花が開き始めます。
でも、多くの人が自分の才能に自ら気づくことは本当に難しい。
今回インタビューして、自分の才能がわかっている人の方が少数派である(ほとんどいない)ことが改めて理解できました。
うっすらと分かっていても、それを仕事でどう使うことができるのか、仕事と才能を切り離している人も多くいましたし、仕事で使えるものに昇華していません。
それぞれが自分の才能を仕事で使えるようにセルフプロデュースする力、
リーダーは部下の才能を見抜いて伝える力、
組織は個々が自分の才能に意識が行くような、確固としたビジョンや目標の設定
が必要なのでは、と、思いました。
1on1の面談は、どこに視点を置いて行うか、それが明確であればとても有意義で役に立つものだと思います。(コミュニケーションスキルは幾つかのポイントを押さえておけば大丈夫です!)
改めて、全社員面談はとても有意義であり、機会があればぜひ色々な企業さんでも取り組んでもらいたいです。外部コーチでもいいですし、リーダーや人事がやるのもとても意義深いと思います。
やり方や面談方法などのコーチングはいつでも承ります。
最後に、今回このようなオファーをいただきました、クライアント企業様、人事部の皆様、本当にお世話になりました。この期間、御社の社員のような気分にさせていただき、仲間として受け入れてくれたこと、とても嬉しい体験でした。
心より感謝申し上げます。
*写真は、最終日の新幹線より。
曇りだったので、あっぱれな富士山を撮ることはできませんでしたが、てっぺんだけ見える富士山をパシャ。
雲に隠れてしまっても、見えなくても、富士山は必ずそこにある。まさに才能と一緒ですね。