おはようございます。稲垣陽子です。
先日、4月に設立される日本共創学会に参加してきました。
http://mshn.jp/r/?id=0rkff2197&sid=4758
様々な分野から「共創」について学ぶ機会となり、
非常にワクワクする時間でした。
学んだことは、追々お伝えしていきますね。
その際に、「共創」という概念が欧米等でどの程度認知されているのか、質問してみました。
すると、
「欧米では「共創 Co-creation」は「コラボレーションCollaboration」と同義に捉えられることが多い。
しかし、共創とコラボレーションの現象は似ているけれど、本質はまったく違う」
という答えが返ってきました。
では、「共創」と「コラボレーション」の違いは何でしょうか。
コラボレーションを辞書で調べると
「異なる立場や人によって行われる協力、連携、共同作業」のことだと書いてあります。
例えば、歌舞伎俳優の市川海老蔵が、高級ブランドのルイ・ヴィトンとのコラボレーションで
モノグラム柄の鏡台を製作、など、異なる分野が連携することをコラボレーションと言います。
（＊三省堂ward-wise webより転載）
つまり、コラボレーションは、
異なる立場の者が、個々の立場は尊重されている中で、お互いに協力しあったり、
連携することであり、個々の「場」は侵食されることなく、確立されています。
それに対して「共創」は、一言で言うと、
新たな「場」を創り出すこと。
自分の立場、相手の立場と主張するのではなく、お互いの立場を癒合して、新たな場を創り出し、
そこからお互いの才能を掛け合わせて新しいアイデアや技術を創り出していく、
これが共創の考え方です。
例として、私たち夫婦の共創をお伝えすると、
私たち夫婦は、最初から夫婦でコーチングの活動をしたわけではありません。
最初は別々の活動をしていました。
なぜなら、夫婦で全く気が合わなかったからです。
ある時、夫婦でコーチングの講演をすることになったのですが、
コーチングの定義一つとっても大いにもめます。
主人は、
コーチングを「人生をシンプルにするスキル」と受け止めていましたし、
私は、
「可能性を広げるコミュニケーションツール」と捉えていました。
軸が違うので、話は平行線。
さらに、私も主人も「自分が正しい」というところに固執しているので、一歩も引きません。
まさに、「共創」ではなく「競争」の世界です（笑）
このままだと前に進まないので、
主人になぜあなたはコーチングをそう思うのか、聞いていきました。
生い立ちから、過去の経験、強みや才能まで。
その中で、
彼がコーチングを「シンプルにするスキル」と捉えることはとても自然であり、
もし私が彼であっても、同じところにたどり着くだろうということに気づいたのです。
そして、同じように、私も私の人生の流れの中で、
コーチングを
「可能性を広げるコミュニケーションツール」として受け止めていることがしっくりきました。
どっちが正しいわけでも、間違っているわけでもない。
真理は無限にある。
そう思えた時、私の力だけではなく、彼の力や思想も自分のものとして大事に取り入れられる
感覚が沸き起こりました。
そして、お互いの違いや特徴を生かしたままプレゼンするにはどうしたらいいか、
考えるようになりました。
ちなみに「夫婦漫才」と言われるようになったのもこの頃からです。
どちらか一方に合わせるのでもなく、
自分も相手も潰すことなく、
融合された新しい場の中で、
お互いの持てる力を掛け合わせていく。
この共創の感覚はグローバルやダイバーシティー、イノベーションといった、ビジネスアイコンに
対しても、必須のスキルになるだろうと思います。
そして、共創が作れる人（共創リーダー）の育成に、共創コーチングは必ず役にたつと
実感できる1日でもありました。
3月も最後の週ですね。
どうぞ素敵な１週間をお過ごしください。
共創学会サイト（4月1日に正式オープンされる予定です）
http://mshn.jp/r/?id=0rkfg2197&sid=4758
PS
共創コーチングを学び、共創リーダーを目指しませんか？
まずは体験してみてください。
学会で学んだ最新情報などもお伝えします。
詳細はこちら。無料でご参加いただけます。
http://mshn.jp/r/?id=0rkfh2197&sid=4758
