おはようございます。稲垣陽子です。
今日は息子の話を。
現在小学6年生の息子が5年生の時の話です。
息子は、学校では飄々と過ごしているタイプ。
わんぱくでもなく、かといって大人しいわけでもなさそう。
親としては期待したいことはありますが、
友達とは仲良くやっているようだし、満足に思っていました。
ある時、先生と1対1で話す二者面談がありました。
その中で、先生が息子の性格を表すエピソードを一つ話してくれました。
クラスの行事で、催し物があったそうです。
息子のチームは歌を歌いました。
発表する前にみんながマイクで一言ずつ話をしたのですが、みんなが自分のことを話す中で、息子は
「歌もそうだけど、ピアノを弾くAくんがすごく上手いので、そっちに注目してください」
といったそうです。
ピアノは体育館の隅にあり、注目されづらいところにありました。
その話を元に、担任の先生は、息子のことを
「人のことに気づける優しい子ですよ」と承認してくれました。
その言葉を聞いて・・・
私は、なんと泣きそうになってしまったのです!
すごく嬉しかったし、ホッとしました。
心がほぐれる感じもしました。
と、同時に、大きなことに気づいたのです。
それは、
「私は子育てに不安を持っていた」ということ。
子どもも前述の通り、楽しそうに毎日を過ごしています。
大きな問題もないし、特に不安はない、と、思っていました。
でも、その奥のもう一歩深いところでは実は不安だったのです。
このままでいいのかな、
もっと違うことができるんじゃないかな、
これで合ってるのかな・・・。
それは普段から自覚している訳ではありませんでした。
しかし、掘り下げてみると、確かに私の中にある「潜在的不安」だったのです。
「あ〜私は子育てに不安を持っていたんだ・・」
それはとても大きな発見でした。
そして、この潜在的不安が日常のコミュニケーションに少しずつ影響していることがわかりました。
例えば、潜在的不安が強い時は、息子に対して
「宿題したの?」と聞く時、
なんだかイライラして怒ったような口調になります。
でも、潜在的不安がない時は、
同じ「宿題したの?」も、気軽に、純粋な興味関心から聞けます。
前者の時は、なんでこんな言い方になっちゃうのだろう・・と後で嫌な気持ちになるのですが、
その奥に不安があったんだとわかりました。
一般的に、妙にイライラしたり、承認されるとすごく嬉しすぎる時は、その裏に潜在的不安があるのかもしれません。
そんな時は、一歩引いて、自分に問いかけてみましょう。
・今、自分にはどんな不安があるのか?
・できていないと思っていることは何だろうか?
多くの人が自分の中の不安を見るのは嫌なものです。
しかし、何が不安なのかを明確にすると、対処ができます。
もっとこうしようとアイデアを思いつくかもし
れませんし、そこまで不安に思うことはないな、と客観的に捉えることも一つの対処法です。
あるいは大きな不安の前に、すぐにジタバタするのではなく、力を緩め深呼吸することも
対処法かもしれません。
潜在的不安のままだと、いつも何かに駆り立てられているように感じたり、焦ってしまったり、ネガティブなことを考えてしまいますよね。
結局、不安の堂々巡りになってしまいます。
一見辛そうに思うかもしれませんが、不安の元を静かに見つめることで、心は穏やかになります。
では、今週も素敵な1週間をお過ごしください。