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メルマガ「共創コーチング®」稲垣 陽子

任せられる人「共創リーダーの特徴」

こんにちは。稲垣陽子です。

組織に共創が作れる人を私たちは「共創リーダー」と読んでいます。

共創リーダーにはいくつか特徴がありますが、

その一つに「仕事を任せている」というのがあります。

今回はそのことについてお伝えします。

リーダーは仕事を任せなさい、とはよく言われますが、

仕事を任せることを苦手に感じているリーダーは多いです。

実際に、リーダー研修や講演で、

「仕事を任せている人?」と聞くと、

「任せている」と答える人は3割くらい。

約7割は任せるのが苦手、つい自分でやってしまうと答えます。

その理由は、

任せたいけど部下も手一杯でこれ以上任せられない、

任せるくらいなら自分でやってしまった方が早い、

などの理由が挙げられます。

共創リーダーは、自然に人に仕事を任せます。

なぜだろう、とよく観察していると、

共通の「口癖」があることがわかりました。

それは、

「うちの部下は優秀なんだよ〜」という言葉。

しかもとても嬉しそうに言います。

実際に、本当に優秀な部下がいる人もいるかと

思いますが、それはごく少数で、

多くは優秀であるという視点で部下を見ているんだと思います。

そして、本当に部下を優秀にさせている。

なぜそれができるかというと、

部下にはどんな能力があり、

そして、自分にはどんな能力があって、何ができないのか、

をきちんと理解しているんだと思います。

特に、リーダーにとって、自分ができないことを認めるのは簡単ではありません。

今の時代、優秀な人がリーダーになります。

なので、苦手なことも頑張れば自分でできてしまう。

リーダーにとっては、できない、と思うよりも、

できるようになろうと考える方が楽なのです。

よって、部下に任す前に、自分が一通りやってみよう、

部下に任すためには、自分がわかっていないと伝えられない、

など、思いが交差して、結果、任せられない。

あるいは任せていても、大した仕事ではないため、

共創が生まれるようなスパークするような融合が生まれなくなってしまいます。

もう一つ任すことができる共創リーダーの特徴は、

やりたいことがたくさんあること、です。

試してみたいこと、チャレンジしたいこと、考えたいこと・・

がたくさんあって、必然的に任すしかない状況にいます。

あるリーダーは、こんな風に話してくれました。

「任すとか任さないとかではなく、任すしかない。

やりたいことがたくさんあって手が回らないよ。」

どうやって任すのですか?と聞くと

「ビジョンを話して、やる?と聞いてみる。

嬉しそうにハイ!と言った人にやらせてみる。それだけだよ」

と言っていました。

大きな未来に向かって動くことで

人は自然と任すことができるようにもなるのでしょうね。

ぜひ共創を作るために、まずは任すところから始めてみるといいですね。

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三重県市町総合事務組合様にてマネージャーのコーチング研修を実施しました<三重・津>
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